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顧客がなすべきことを教えてくれます。どんなモノ・サービスを提供するか、どんな営業方法をとるか、どんな流通網を活用するか、どんな社内研修を行うか……すべては顧客が教えてくれます。[利益とは何か #27]

顧客と顧客の価値を知った同社は、対象商品の吟味と「安心」をアドバイスする人材育成に力を入れるようになりました。

【物語で学ぶ エドワード・ジョーンズ 顧客創造物語ー焦点を絞らなければ成果はあがらない】


あなたの組織・事業にとっての実際の顧客が、自らが想定していた顧客と一致しているかどうか、調べたことはありますか?
どうやって調べましたか?
一致していましたか?
一致していた場合、顧客があなたが提供するモノ・サービスを購入してくれている理由はなんでしたか?
一致していなかった場合、新しい顧客像があなたが提供するモノ・サービスを購入してくれていない理由はなんでしたか?
購入してくれている理由は、あなたが提供しているモノ・サービスによって満たされていましたか?


エドワード・ジョーンズ証券会社は、米国ミズーリ州セントルイスに本社を置く金融サービス会社で、15,000を超える拠点と19,000のファイナンシャルアドバイザーの支店ネットワークを通じて、米国とカナダの投資クライアントにサービスを提供されています。(ウィキペディアより)

同社のアドバイザーは、都市部のように大手証券会社の視点もないような地域においても、転勤することなく長期にわたって個人資産を任せることができる体制がとられています。

日本でも同様の体制で経営されている会社さんはあるのでしょうか……?
現代の財産は、お金もそうですが、オンラインの銀行サービスだったり、オンラインの多数のアカウントだったりも含まれますよね。
正直、これらの扱いに困っていたりします(;^_^A
アカウントも財産とみなして、一括管理を請け負ってもらえないものでしょうか?
……個人的な要求です(*ノωノ)


さて!!
今回引用されているエドワード・ジョーンズ証券会社について、上田惇生先生が紹介してくれているコラムを発見しました!!

ドラッカー先生が、同社のコンサルタントに就任を依頼された経緯が紹介されています。
「最初に会った時、ドラッカーは彼らにこうアドバイスしたそうです。
「お金を儲けるためにやってくるお客を相手にしてはいけません」」(名著、げすとこらむ引用)
本当の顧客と向き合っているのか、というドラッカー先生からの問いではないでしょうか。
同社は改めて「われわれの顧客は誰か」を考え抜き、その答えから導き出された結果として、今回の引用部分のとおり、人材育成に力を入れるようになりました。
「われわれの顧客は誰か」と考え抜くことで、自社が行っている事業・自社そのものは社会からどのようなことを期待されているかも明確化します。
顧客を決定し、より顧客の要求が見えてくると、なすべきことはさらに絞られていきます。
絞られたなされるべきことを突き詰めれば、顧客にとっての価値を高めることができ、顧客からの評価も高まることで利益もついてくることとなります。
組織・事業の目指すべき先は、顧客が教えてくれる、ということですよね。


やりたいことを突き詰めて事業にすることも素晴らしいことです。
そこにはストーリーがあり、紆余曲折があり、成功も失敗も詰め込まれているからこそ、顧客が組織・事業を応援したくなります。
顧客がファンになってくれることこそ、目指すところです。
やりたいことを突き詰めるときの推進力も魅力的です。

ただ、やりたいことが、顧客の求めることと合致している、という条件を満たせるならば結果もついてくる、ということは見逃してはいけません。

顧客の満足を満たすために、組織・事業は社会から財産を預かっています。
利益は、あなたが、あなたの組織・事業が生み出したものではありません。
利益は、あなたの行動、あなたの組織の行動により顧客が満足した結果、提供したモノ・サービスに対する対価として顧客によって支払われたものです。

起点は顧客です。

顧客のためになすべき行動は何ですか?
顧客のために行動を起こすために必要な財産は何ですか?
顧客のために行動できたことを確認できる指標は何ですか?
顧客のためにできることを実行するために、今日あなたは何をしますか?


実践するドラッカー【利益とは何か】』 
chapter3 われわれの顧客は誰か 顧客にとっての価値は何か p72 #27


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

[利益とは何か]は、ミッションからスタートする<5つの質問>というツールを使いこなせるようになることを目的に書かれています。

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