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何のために、あなたの組織・事業は存在するのでしょう? 社会から必要とされている存在となっていますか?[思考編 #31]

組織は存在することが目的ではない。種の永続が成功ではない。(中略)組織は社会の機関である。外の環境に対する貢献が目的である。

経営者の条件』 第1章 成果をあげる能力は修得できる p34より


あなたの組織は、何のために存在しているのでしょうか?

どんな答えがあるのでしょう?
提供したいモノ・サービスがあったから……
手に取ってくれた方の笑顔が見たいから……
歴史のある組織だから……
創業者の子孫として承継したから……
稼ぐため……
その答えは、社会に対して貢献していることにつながっていますか?

社会に対する貢献ってどんなことが思いつきますか?
ソーシャルビジネスだとわかりやすいでしょうか。
飲食店のように、顧客の要望を満たしていることがわかりやすい業態もありますよね。
人々が購入したいモノを提供するメーカー、資金を提供する金融機関、情報を提供するメディア、商品の配送業者、廃棄物を処理する処分業者……それぞれ、社会における役割を全うしています。


日本における組織は、外の環境に対して貢献できているのか……考えていた時に目に留まったのが『日本企業の勝算 人材確保×生産性×企業成長』 (デービッド アトキンソン 著 東洋経済新報社)でした。

「人材をムダ遣いしているのが、日本の生産性が低い理由です。」(本書 第7章)
日本の施策は、保護施策と称して中小規模の企業が成長するのを抑制するために世界基準において生産性が低い、と読みました。
中小企業の在籍人数等の定義を小さく定義しすぎていること、税制等の優遇施策が大きく成長を抑制していること、そもそも最低賃金が低く地域格差も見られることによって、優秀な人を低賃金で雇い続けることができ、成長しないほうがいい状況と、成長できない状況を作り出しています。
限られた経営資源(資源、資財、人財など)の無駄遣いにより経済の停滞を招いています。
本書の中で、わたしが問題と考えているのは、継続的な学習に対する投資が抑えられてしまうことと、最低賃金の低さと地域格差による貧困率の上昇です。
人口減少時代を迎え、貧困世帯を切り捨て、限界集落から壊死してしまうような未来は回避する必要があります。
FIRE(経済的自立と早期リタイア)の概念が広まりつつあること、ふく業(複・副・福などの文字のお好きなものを当てはめてください)が広まりつつあること、フリーランスなどの組織に縛られない働き方を模索する方が増えていることなどが絡み合い、わたしの中で最近の動向と本書との兼ね合いをどうとらえるべきか迷っているところがあります。
ただ、現実を本当の原因を探ることで直視する必要性はありますし、直視する能力が低いという事実からは逃れられません。
自ら成長を抑制する組織は、外の環境に対する貢献が目的であると認識できていません。
社会のために、存続させるべき理由はありません。
組織を解体し、人財などの貴重な財産を社会に放出する責任があります。
負の遺産はなくさなければ、若い世代に問題だけが残されてしまいます。
放った言葉はブーメランのごとく自分に返ってきます(-_-;)
自分ならばどう行動し、どんな貢献をするのか……人生は長くても生産年齢人口にカウントされる期間はそう長くはありません。
熟慮しがちですが、行動せねば!!


役割に関わりなく、納税することでの貢献、というのもありますよね。
「税金なんて1円も払いたくない!!」という言葉や、節税対策、なんて聞くと、税金からお給料をいただいた経験のある身としては、自身の矛盾も感じつつ、胃のあたりがきゅっとしますΣ( ̄ロ ̄lll)
社会保障という点で考えると、不利益しか被ってない、と捉えられてしまうのでしょうが、インフラ整備とか、地域でお金を回す仕組み作りとか、いろいろやってるのにな……と感じます。
うまくいってないことは報道等で、より多くの方に周知されてしまうんですけどね(;^_^A

どんな形式であれ、社会に存続するものは、社会に対して貢献する必要があります。
貢献しないのであれば、存続する意義はありません。
貢献しない組織に対して、社会が提供する財産を活用する権利はありません。

組織はただの道具です。

その道具をいかに活用するか、急激な人口減少社会の日本において、その課題解決は急を要しています。

難しいからこそ、やりがいもありそうです!!

あなたの組織は、社会のためにどのような貢献をしていますか?
組織が社会に対して貢献するために、あなたはどのような行動をしていますか?
貢献しているかどうかを、どのように確認していますか?


実践するドラッカー【思考編】』 
chapter3 貢献なくして成果なし p92 #31


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
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佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【思考編】は、あなたが成長し続けるためにはどのような思考が必要なのか、成果を出すための考え方がまとめられています。


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