India~Bangladesh 2016.2.28-3.21 ③
(前回の話はこちらから)
3.日々の旅の記録 つづき
3月1日 火曜日 曇時々晴 肌寒い
昨日からほとんど眠れない。ウトウトが続く。
5:00にモーニングコールを頼んでおいたがもうとうに起きていて、4時半頃コーランのお祈りの声が聞こえる。ホテルの前の広い道路が車の行き交う音で騒がしくなってきた。昨晩した洗濯物もうまい具合に乾き、荷物作りが終わる。朝食を5時半にと頼んでおいたのがどう聞き違えたか?テイクアウトにしておいてくれた。
いよいよコヒマに出発だ!
昨日のチィケット売り場に行くと兄チャンが待っていてくれて、私の乗るコヒマ行きの車を教えてくれた。大きなバスとばかり思っていたが、バンの13人乗り。内女子は3人のみ。6時出発が1時間近くも遅れてやっと、7時前出発した。窓が開いていると長袖を着ていても寒い。
インパールを離れるに従って山が多くなりヘヤピンカーブの道が続く。舗装されたり、されてなかったりの複雑な道路。粗末な家が点在している。時には窓のない家さえもある。
10時頃、昼食の休憩。今日の朝はちゃんと食べたので10時ではまだお腹が空いていなくて、皆なの食事の間、その回りの店をうろつく。
娘二人でお店番をしていたのつかまえて話し込む。日本のお菓子をあげたらチャイを飲んで行けと、一杯熱いあまい香りのチャイをごちそうになった。
その二人も写真に収める。
ランチタイムも終わり再びコヒマに向って出発。
再びヘヤピンカーブの続く山の中。
こんな所を重い銃を持って行軍していたんだなあと想像する。途中ポリスのチェックポイントが何か所もあって、その度に運転手が車を止めてお金?か、書類?を行っている(※手渡していた)。
1時半頃、KOHIMA 0ポイントを隣の男性の同乗者と一緒に確認する。
だけどいっこうに運転手が車を止める気配がない。
しばらく走っているとだんだん景色がさっきの喧騒とはうらはらに閑散としてきた。不安が大きくなる。
大きな声で 「 KOHIMA まだ??」 と聞いてみた。
「KOHIMAはもう通り過ぎたよ!」
やっぱりさっきの賑やかな処がそうだったんだ。運転手は車を止め私を降ろした。
「どうしたらいいの?」
一緒に乗っていた男性たちがみんな車から降りてきて、「大丈夫! 大丈夫!」と言って(坂道を)登ってくる車を止め始めた。止まった車と交渉して私をKOHIMAまで連れて行くように頼んでくれた。皆なにお礼を言って、私はトラックの助手席にのり町の中心まで戻った。
KOHIMAに戻り、タクシーを捕まえて決めておいたホテルまでお願いする。
しばらく走っても中々ホテルに着きそうもない。こりゃ市中より離れていると判断。何をするにも便利が悪い。急遽このホテルを取り止め、運転手に
「どこかいいホテル知らない?」
「あるよ」
案內してもらう。値段も予算内、部屋もきれい、町の中心にある、と条件があい、ここに決める。
まだ只今午後2時半、疲れもないので今日おじのチエスマへ行こう!と急に決める。
あわててさとうのごはんをボイルしてもらい、おはぎを作り、タクシーを呼んでもらう。ホテルに待っていたタクシーはさっきここのホテルを紹介してくれたタクシーだった。
日本語では表記が「チスエマ」だが、ここインドではどの表記になるのかインターネットで調べてもわからず。結局発音がよく似ているところにしよう!と思い切り、山、又山を越え一番近い「チスエマ」の呼び方をする村でタクシーを止め、たまたまあった大きな平らな石の上に半紙をひき、日本酒、おはぎ、お線香をたき、心のなかでおじの苦労をねぎらった。めずらしいのか、たくさんの人がこの様子を見に集まって来た。
風で線香になかなか火がつかず、皆なに助けてもらい。おはぎも、お酒も、少しずつ集まってきた人達にお裾分けし、目的を終わることにした。
元きた道を帰りながら、どうもいまいちお参りに来た!というすっきり感がない。まだ心残りがある。ふと思いついてタクシーを止めてもらった。
私は車を降りて幾つにも重なった山々にむかって、大声で
「吉村三郎さーーーん、姪の文代がきましたあーーーーー。ごくろうさまでしたあーーーーーーー。安らかに眠ってくださーーーーーーい。!!!!」
と3〜4回叫びました。きっと聞こえているはずと、、、、、、、。
少し私の気持ちも納得しました。
ホテルに戻り道を挟んで向こう側にある第二次世界大戦のメモリアルにお参りに行く。今日はもう閉まっていた、次回に。オープンは8時から。
夕食のレストランを捜しながら、明日からどんなスケジュールで村々を回るのか、予定を立てねばならない。ところが思わね誤算が発覚した。
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今回の旅は第二次世界大戦で戦死した叔父の慰霊のための企画でした。 叔父の戦歴を取り寄せて調べてみると五年間の戦歴が詳しく書いてありました…
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