4月26日(日)堂々
どうも!情熱内股です。
みなさんお元気でしょうか?
今回は「大学四年生編」の続きを書いていきます。
下の記事は前回の記事になります。
まだの人はぜひお読みください!
個人
全国大会の団体戦が終わり、次は個人戦が行われます。
私自身、団体の全国大会は応援側だったので私自身の本番はこの大会です。
団体戦はチームとしての努力、個人戦は極論1人での努力になります。
1人での努力とは、減量や体調管理は自分でしなければいけない、試合本番は自分が負けたら終わりという側面からです。
私が取り組んだことを紹介していきたいと思います。
下記の紹介は、プラスαで取り組んだことなので、メンタルトレーニングや生活面はいつも通り取り組んでいます。
まずは体のケア
を徹底するということです。
ただでさえ柔道の運動強度は、他の運動と比べかなり高いので、普通の練習をするだけでも疲労の蓄積などで怪我をするリスクが高まります。
前の記事で練習以外でも練習できると述べましたが、
試合前に怪我をしたらベストコンディションではなくなってしまうので予防できるなら予防しなければいけません。
練習の一時間前には道場に行き、ストレッチや準備をします。
練習、トレーニング後はトレーナーの方にお願いしてストレッチをしてもらい、
寮に帰ってからはお風呂につかり、自分でストレッチをしました。
時間がある時には、接骨院に行き治療やマッサージをしてもらったりして、
ケアにはかなりの時間をかけるようにしました。
次にトレーニングの方法
を変えました。
それまでは器具を使った高重量ばかり扱い筋肉を鍛えるというイメージでしたが、
柔道で使える筋肉を作ることに考え方を変更しました。
器具を使った筋力トレーニングは直線的な動きがほとんどで、一部分ずつ鍛えます。
対して柔道は、様々な動きがあります。また、上半身と下半身を別々に動かさなければいけなかったりと、複雑な動きがあります。
この違いを認識するということが、自分の中では眼から鱗というか革新的でした。今まではトレーニングは補助、くらいにしか考えていませんでしたが、柔道とトレーニングが繋がった瞬間だと思います。
つまり、筋トレに柔道の動きをプラスすることでトレーニングの時間でも柔道のことが最優先に考えられている状態であり、目的と手段が明確になっているというです。
自分の柔道ではどういう動きが多いのか、これをトレーニングにどのように変換できるかを考えるようになり、トレーニングのレパートリーは人によっていくらでも作れるなと思ったことも発見でした。
気をつけなければいけないことは、手段と目的を混合しないということです。
目的は柔道が強くなることであり、そのための一つの手段が筋トレです。この考えができないと、柔道が強くなるために始めた筋トレが、いつの間にかボディメイクのためのトレーニングに変わっていたりと目的がぶれてしまう人も実際にいました。
最後は禁酒
です。
これが精神的に一番辛かったかもしれません。笑
最初に言っておきますが、こんなことを言うとアル中かよ!!と思うかもしれませんが全く違いますからね!笑
大学四年生の夏なんかお酒のみた盛りではないでしょうか?(完全に偏見)
みんなが飲みに行っている中、誘いを断って、アマゾンで2kg2000円しないくらいの冷凍ささみを買って解凍して調理して食べながら、部屋で雑誌に乗っていたビールとホルモンをみて試合が終わったら絶対食べにいくと誓ったあの夜を忘れません。笑
この時は、人生で一番柔道のことを大切にした時期だと思います。
全てが柔道中心に動いていました。
本番
ついに全国大会を迎えました。
会場は日本武道館。本当に何回もお世話になった会場です。
準備もちゃんとしてきたおかげで、何一つ焦ることなく試合を迎えることができました。
一回戦秋田大学、二回戦立命館大学、三回戦日本大学、準々決勝国士舘大学と一つ一つ勝ち上がっていきました。
この段階で入賞は確定です。
私が目指しているのはもちろん優勝。
準決勝の相手は筑波大学。偶然なことに反対の山の準決勝進出者も東海大学vs筑波大学。うまくいけば、全国大会の決勝戦で東海大学vs東海大学の同門対決が実現できます。
決勝で戦おうと言う約束をして、準決勝に出陣しました。
しかし、そこは筑波大学。そして全国大会の準決勝。簡単には勝たせてはくれません。
試合時間は4分。時間いっぱい戦いました。
が、、、
惜しくも、指導1(反則ポイントが1つ:現行のルールでは指導3つにならなければ決着はつかない)で負けてしまいました。
反対の山の準決勝も筑波の選手が勝ち、最悪な展開の筑波同士の決勝戦。
悔しかったです。
結果は三位で終わってしまいましたが、次の講道館杯に繋がりました。
そして、目標は達成できず満足はしていませんが、自分が取り組んできたことは間違いではなかったのかなと思うことができました。
二冠
個人の全国大会が終わったのも束の間、すぐ団体戦の全国大会があります。
この団体戦の仕組みは、各階級(60、66、73、81、90、100、無差別)の代表二名ずつ計14名も構成になっています。
東海大学の場合だと全体120人の部員中の14人です。
私は、全国個人で三位になったので選手に選んでいただけました。
東海は前期の団体戦で優勝しているので、後期のこの大会で優勝できれば、二冠達成ということになります。最終学年の私たちはなんとしても優勝したい大会でした。
私自身は東海の全体応援に衝撃を受けてから約4年。ついに応援される側になることができました。嬉しさと、東海の看板の重さが同時に私の体を駆け抜けたことを今でも覚えています。
追い込みの時期は毎回吐きそうになりながらも、みんなに支えられてやり切りました。
当日の朝のあの緊張感は尋常ではありませんでした。生涯あの緊張感を超えるものは味わえないと思います。
結果は、決勝戦で敗れて準優勝でした。
全員で泣きました。個人で負けた時よりも大きな悔しさを味わいました。
勝負の厳しさを味わいました。
しかし東海の看板を背負い戦えたことは誇りです。
あの緊張感の中で選手の立場で挑戦できるのは東海の中でも14人だけなのですから。
講道館杯
オリンピックへの第一の予選であるこの大会は、柔道選手であれば誰でも憧れる大会です。
過去に一度、高校三年生の時も出場しましたが、その時は実業団の選手に一回戦で負けてしました。
二度目のチャレンジです。実はこの時期に、今の職場に就職することが決まっていたので、この大会が現役最後かなと言う思いはありました。
教員ではいくら生徒と部活で練習できると言っても、実業団で柔道することが仕事のような人と渡り合うことは無理だと思っていたからです。
だからこそ、最高の準備から取り組むことができたのかもしれません。
一回戦の相手は全国大会準決勝の対戦相手が入れ替わった当たりとなりました。
高校生、大学生、実業団、警察と各カテゴリーの全国トップしか出れない大会で、なんでわざわざ大学生同士の一回戦やねん、と突っ込んでしまいました。
しかも丁寧に相手は入れ替えておきましたよ、と言わんばかりの組み合わせ。
ここまでくると、しっかりリベンジしなさいと戦神が行っているのかと思いました。笑
しかし結果は、、、
またしても指導一で敗れてしまいました。
負け惜しみでもなんでもなく正直で素直な感想は、
ここまで死ぬ気になって勝てないと言うことは、努力じゃ超えられない壁が存在するのかな。
でした。その壁というのが、才能なのか、運なのか分かりませんが、
これだけやってダメなら今後これ以上追い込むことはできないから引退しようと決意することができました。
ある意味、あの時ああしとけばとか、これをしておけば的なやり残したことがないくらい、考えうることを全て準備してきたので、未練なく終われてよかったのかもしれません。
最終的に僕に勝った筑波の選手は次の試合で、全国大会の準々決勝で私が勝った国士舘の選手に負け、その選手が決勝まで駒を進めたのでした。
最後に!!
大学4年間で結局、有終の美を飾ることはできませんでした。
が、「名選手、名監督にあらず」という言葉もあるくらい、優秀な選手が優秀な指導者になれるかというと必ずしもそうではないことも事実です。(実際には超名選手で本当に尊敬している先生方もたくさんおられます。)
私の強みは、「うまくいかなかった柔道人生」だと自負しています。
私の初心の一つである、「少しでも強くなる」ために色々挑戦してきて、失敗して、工夫して、と簡単にできなかったからこそ見えた世界がたくさんあります。
特に私が今携わっている中学高校生たちは、最初から上手くできる子なんてほぼいません。だからこそできない選手の辛さもよくわかります。それと同時にできるようになった喜びもわかります。
しかもトップこそなれませんでしたが、中学からいろんな全国大会に出て、全日本強化選手にもなって、と一応経験もしています。
「知識と経験」
これを生徒たちには伝えていくと同時に、自分の経験や知識にとらわれないように日々学んでいきたいと思います。
今回で大学「四年生編」を終わりたいと思います。
他にも書きたいことはたくさんありますが、柔道に関係したことを選んで書かせていただきました。
私の現役時代はこんな感じで、今の考え方に至ります。
いやー、自分で選んだ道を歩んだ道を振り返りながら書きましたが、かなり濃い時間を過ごせしてきました。柔道も私生活も勉強も、自分が関わったこと全てが、
「楽しかった!」
この一言に尽きます。
次はやっと、「教員編」を書いていきます。
教員一年目。いきなりドラマが待っていました。
またゆっくり更新していきます。
なんか最終回みたいな締めになっちゃいましたが、まだ続きます!笑
お楽しみにしていてください!!
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます。
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