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あなたが目指すのはどんな社会?

政治のことで誰かが口を開けば、
政治は信用ならない
密室でいろいろ決めている
自分の得だけを追求している
などなど
お金や名誉のために政治家を志したはずではないが
そんな風に思われてしまう

誰が頭を張ってどうする、という人間ドラマがみんな好きだ
社会的動物としての人間の習性からくるものだろう
だから、社会を変えたい、暮らしを変えたいと思って飛び込んでも
人間ドラマだけがフォーカスされてしまう
劇場型政治に見せてしまっているのは報道機関
引いて言えば人間の視聴志向がそうさせている

ただ人を選ぶだけの政治参加から
人の背景にある政策の中身と実現力を選ぶ政治参加に
アップデートしないといけない
そのためには世の中の仕組みを学ばないといけない

そして、自分の暮らしのための政治参加から
社会全体の成長を目指すための政治参加の姿勢に
アップデートしないといけない
そのためには客観性を高める冷静さが必要だ

何を目指しているのか、政治が見えない、と言う
じゃあもし国会議員だったら、総理大臣だったら
何を目指すか、という問いに答えられるだろうか

例えば具体的に消費税を下げる
多分、それをしてしまえばもう二度と上げることはできない
と誰もが躊躇するのではないだろうか

社会保障費をまかなうことができなくなる、とか
将来世代につけを残すことになる、とか

しかし、もうすでにカラ手形を切りまくっている日本政府が
一方で借金をしないために、、、というのは論理破綻している

論理破綻を社会全体で咀嚼するのには時間がかかるだろう
その伝道師としての役割は必要だと感じる

だが、もう一歩進んで、じゃあ下げた後にはどんな社会にする?
という問いに対してはどうだろうか。

人の活力、経済の活力を取り戻さないといけない、という
日々の食べるものや暮らしの貧しさに困り、生活水準を高めよう
としてきた時代とは違う。
生命維持には十分満たされる中で、何を目指して生きるのか。

長生きするために医療や介護の充実が必要、という
働き世代からしぼりとって、物理的に無理やり長生きしてもらうことに
どんな意味があるだろうか。
未来をつくる人に何を託していくのだろうか。

こうしたところまでは決して具体的に語られることはない
それは考えないし、決めないし、周りに合わせることが美だと考えるからだ
これが日本人の美という文化を培ってきた

だから根本から考える必要がある
政治が無能だからではなく、誰かが悪いのではなく、
あなたはどんな社会を目指すのか、と。
その答えを突き詰めない人が集まった民主主義は
いつまでも扇動される方に動き続けるだろう




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