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肯定と否定

恐縮ながら、自分の考え方とか特技を褒めていただくことがたまにあって。生きているものだから。

でも言ってもらったことに対して「そんなことないよ」という言葉が条件反射的に出てきてしまう。

謙遜とかじゃなく、本当に自分は自分のことが嫌いだし、プラスな部分なんてあろうものかと考えているから。正直な話、そういうお褒めの言葉って全部お世辞じゃないかと疑ってしまう。

そんなスタンスで生きてきた。


ある日、大学で出会った友達と話していた。会話の中でいつもの条件反射的返事をお返しした。

すると友達はこう言った。

私は私が思ったことをそのままぶつけてるんだから、そんな言葉で否定しないで。私に失礼だよ。

「雷に撃たれた」なんて表現じゃ物足りないくらいの衝撃が自分に走った。

そうか。自分で自分を卑下することって、自分を見てくれている人も同時に否定しまうことになるのか。自己肯定感が低いってつまり他己肯定感も低くなるのか。


一旦自分のいい所は、いいと言ってもらった所はちゃんと自分の中で受け入れて感謝しないといけない。その後で吟味すりゃいい話で。

日常的な、なんてことない会話で受けた衝撃と自分の人生観のいい意味での狂い。

よく「自分を愛せなきゃ人を愛せない」とか本で見るが、やっと納得できた気がした。

自分を受け入れよう、肯定しよう。



まぁ、そう思ってもなかなかできないのが人間の性。

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