【マイクロ法人×個人事業主】個人事業での確定申告はどうするの?
・法人やバイト先から受け取る毎月の給与の仕訳は必要?
・マイクロ法人×個人事業主の確定申告どうするの?
そんな方に向けて解説していきます。
これは個人事業主×アルバイト(給与なので…)をしている方も同じかと思いますので良かったら参考にされてください。
あと、私は会計ソフトを使った方法を紹介しますがどの申告方法でも考え方は同じかと思います。
毎月の仕訳はどうするのか
振込まれた先が「プライベートの口座」か「事業用口座」かで仕訳が変わってくるそう。
プライベート口座に入金された場合
仕訳の必要なし
法人(やアルバイト)からの収入は「給与収入」となり事業の記帳には関係ないため、仕訳の必要がないのです。
ただし、確定申告時には収入があったことは、事業所得とは別で申請しなきゃいけないので注意!後ほど解説します。
事業用口座に入金された場合
もし事業用の口座に振り込まれたなら、しっかり仕訳しておく必要があります。
事業用と私用を分けていない場合も、事業用口座として仕訳をしなくてはいけないのだとか。
この際の仕訳がこちら
普通預金 ○○円 / 事業主借 ○○円
事業主借とは、個人事業主特有の勘定科目です。
「事業主借」によく似た勘定科目として「事業主貸(じぎょうぬしかし)」があるね!
考え方としては、「事業主借」が「事業が事業主から借りたお金」であり、「事業主貸」が「事業が事業主に貸したお金」である、というイメージです。
つまり、「事業」と「事業主」は個別で考えたとき、「私」が事業であるという考え方をします。
事業主借:個人事業主が事業以外から収入を得たときの受け入れ金
事業主貸:個人事業主が事業の口座から事業とは関係ない生活費などをとったときの支払金
事業主借は他にもこんな場面で使うよ!
私用の口座から事業用口座に移したお金
預金の利息が入った場合の利子所得
不動産を売却した場合の譲渡所得
事業口座に入金された場合は、「売上」にはせず「事業主借」として仕訳することを覚えておきましょう。
マイクロ法人×個人事業主の確定申告どうするの?
毎月の仕訳の入力は入金先がどちらの口座かで変わる、ということが分かりましたね。
では、個人の確定申告のさい、何かやることがあるのか?気になりますよね。
結論、マイクロ法人先からもらった(バイト先からもらった)源泉徴収票を見ながら確定申告を進めることになります。
この入力を忘れると、正しい納税額が算出されなのでご注意ください!!
では、MFクラウド確定申告の会計ソフトを使い説明していきます。
左側にある「決算・申告」▷「確定申告書」の欄へ進みます。
すると、決算の入力画面になるので
「申告書」▷「給与」をクリックします。
ここからは、法人やバイト先からもらった源泉徴収票を手に進めます。
上記のような画面になるので、ここは案内通りに進めて下さい。
正直これだけなのでめちゃくちゃ簡単です(笑)
では何がどう変わったのか?確認していきましょう。
収入と所得の方に数字が反映されたと思います。
「あれ?なんで所得の方は0になるの?もしくは数字が少なくなったの?」こんな疑問を持った方はいませんか?
これは、給与所得者が適用される「給与所得控除」が関係しています。
個人事業主であれば収入から「経費」を差し引いて税金を計算しますよね。ですが会社員は経費という概念がありません。なのでその不平等さを補うための「みなし経費」ということで国が定めた給与所得控除というものがあるそうです。
給与所得控除がこちら
なので、収入からこの給与所得控除を引いた額が給与の「所得」の欄に反映されるのです。
給与収入-給与所得控除=給与所得
我が家の場合、法人からの給与収入は年間55万円以内なので0になります。
社会保険料控除も変わるかも
法人やバイト先で社会保険に加入している場合、毎月社会保険料を天引きされているはずなのでここの数字も変わってきます。
我が家は、法人から天引きされていたため(個人で支払っていたということ)社会保険料控除が増えました!
アルバイト先で社会保険に加入されている方もこちらは要チェックです!
こんな感じで確定申告のさいは法人やバイト先からの源泉徴収票が必要なため、紛失しないよう大事に保管しておきましょうね♪
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