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ランニングシューズの進化:厚底化と軽量化の技術競争

ランニングシューズのソールがこの10年で劇的に厚底化しとるねん。例えば、ミズノの最新モデル「ネオビスタ」は前足部が36.5ミリ、ヒールは44.5ミリと、10年前のモデル「ウエーブライダー18」に比べて前足部だけで13.5ミリも分厚なっとる。厚みが増しても、軽量性や安定性が確保され、一般ランナーからもトップアスリートからも支持されとるのがポイントや。

#日経COMEMO #NIKKEI


厚底化の背景にある「反発力」への注目

ソールの厚底化は、クッション性と反発性を追求した結果や。合成樹脂の層がスポンジのように変形して反発する力を生み、ランナーを効率よく前に押し出す仕組みや。これがランニングのパフォーマンス向上につながっとる。ミズノの吉田陽平課長も「研究開発の主眼が反発力に変わった」と述べるように、反発力はランニングシューズ開発の鍵となっとる。

転機は2017年。米ナイキの「ズーム ヴェイパーフライ4%」が登場し、業界全体で厚底シューズの開発競争が加速。ナイキに続き、独アディダスやアシックスなどもヒールが50ミリに近いシューズを発売し、厚底化のトレンドが一般ランナー向けにも広がった。

技術的な限界と規制

ただし、厚底化には限界がある。吉田氏は「8センチや10センチにはならへん」とし、その理由に安定性の問題を挙げとる。ソールが厚すぎると、着地時のバランスが取りにくくなり、走行中に靴同士がぶつかるリスクも増える。また、世界陸連(WA)の規定でロードレース用シューズのソールは40ミリ以下とされ、国際大会ではこれを守る必要がある。

軽量化の競争も激化

ソールが厚くなる一方で、軽量化も重要視されとる。「シューズの重量が100グラム軽くなると燃費が1%向上する」と吉田氏が語るように、軽量化はランナーにとって大きなアドバンテージや。アシックスの「メタスピード スカイ パリ」は約185グラムと、厚底ながら軽量化を実現。ミズノの「ウエーブリベリオンプロ3」も新素材を使い、クッション性と反発性を10%以上向上させた。

高機能シューズが変えるランニングシーン

箱根駅伝をはじめとする長距離レースでは、高機能な厚底シューズの普及で記録が大幅に向上しとると言われとる。厚底化には限界があるものの、新素材や構造の研究が続くことで、シューズは今後も進化していくはずや。

ランニングシューズの未来は、「反発力」「軽量性」「安定性」という3つのバランスをいかに高次元で保つかがカギになる。メーカー間の技術競争が、これからのランニングシーンをさらにおもろくしてくれるやろな!

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