私の思うバレットジャーナルの魅力
今年の一月からバレットジャーナル(=bujo)をはじめて、半年ちょっと。
bujoとは、ノートとペンが一つずつあれば始められる「自分」の全てを整理できるノート術のことだ。
★ノートについてのニュース記事
お友達を探したくてnoteで直近のバレットジャーナルに関する投稿をみてみたら、「合わなかった」「やめた」といった方が多くてフクザツな気持ちになったのだけど…、今の所私にはフィットしていて、生活に欠かせない存在になっている!
そこで一度、自分がやってみてよかったところ…bujoへの愛をしたためたくなったので、まとめてみることにした!
もちろん人によって合う・合わないはあるけれど、私と同じような状態の人がいるならば一度ためしてみてほしいなーと思う。
・毎日毎日忙しく何かに追われていて、仕事や家庭でしなければならない
ことを忘れたり、ミスをしてしまう。
・自分のキャパシティを超えそうだ・もう超えていると感じる。
・趣味やプライベートなど、本当にやりたいこと(自分の目標)に向かう
ための時間が取れない。
・アナログ/デジタルに関わらず、メモや記録をあちこちに分けて残して
いて、欲しい情報をどこに記したかわからなくなり、探すことがある
・なんらかの理由で、毎日心が落ち着かない状態だ。冷静、平穏が保てない
(私の場合は「忙しすぎて気持ちに余裕がなくなる→精神的に辛くなる」
という悪い流れを防ぎたかった)
前置きはこのくらいにして、私がbujoを始めたきっかけと、半年やってみってよかったところ・難しいところをまとめようと思う!!
私がbujoを生活に取り入れたきっかけ
勤めていた部署はいつも、年末ごろから3月が忙しさのピークだった。2019年はこの時期に精神的に参ってしまったので、今年は落ち着いたメンタルを保ったまま乗り切りたいと考えていた時に、書店でbujoのムック本を見かけたのがきっかけだった。
(その本は可愛く書くことに特化していたため、買わずに帰った笑)
帰宅して改めてbujoとは何か調べてみた。「ノートを使い箇条書きするだけ」「自分の好きなようにカスタムできる」ということで、やるだけやってみるか、と決断。
もともと私自身、一年前からスケジュール帳を使わず、丈夫なノートに月間カレンダーシールを貼り自分でオリジナル手帳を作っていた。そのため、このメソッドはこれまでの延長で始められそうだと思ったのだ。
加えて私は仕事をする上で、ほぼ毎日todoリストを作っていたので、bujoのメソッドにはより共感できた。よっぽど暇な日以外、私は付箋やメモ帳にその日やらなくちゃいけないことを控えておかないと、抜け漏れが出てしまう確率が上がるのだ…。そもそもメモすることを忘れて、対応し忘れるなんてこともあったけれど!
bujoはtodoリストの集合でもある。これも現状の生活の延長でできそうなポイントだった。
また、バレットジャーナルをインスタなどで調べてしまうと、かわいいかわいい力作イラストやデコレーションばかりが目につくけれど、こういうのはやりたい人、上手な人がやればいいと思った。
私は不器用でイラストも得意じゃないし、忙しくて大変だからbujoを始めるのに、可愛く作ることにこだわりだしたら本末転倒だ。と割り切った。
こうして、やるからには形から入ろうとこのbujo公式本をアマゾンで取り寄せ、bujo公式ノートを伊東屋で買い込み、本を横目にネットも参考にしながら、見切り発車的に私のbujoライフが始まった。後述もするけれど、フォーマットや見た目の便利さに対して、試行錯誤しながら進められるのがbujoの良さでもある。だから結局今でも、自分なりにデコレーションにトライするときがある 笑
【よかったところ1】
スケジュール帳 兼 todoリスト 兼 日記 になる
最初に記したように、私は日々、仕事のtodoを書いておかないとまともに動けない性分だ。その日のリストは大きめの付箋かメモ帳、またはPCのメモ帳アプリに打ち込み、基本的にはその日が終われば捨てていた。仕事は辛いものだったので笑 帰宅後や休日にメモは見たくなかったし、丁寧に手元に残しておくのも嫌だったからだ。
そのせいで、月曜日中にやりきれずに残ってしまったタスクがあったとしても、翌日になってあれなんだっけとあっさり忘れてしまうことがよくあった。大馬鹿である。ひどい時は昨日積み残したことがあったことさえ忘れてしまう。大体は必要な作業なのでそのうち思い出してくるのだけど、なんとも非効率だ。
そこで、毎日の積み重ねとしてbujoにタスクをためておくようになると、昨日やり残したことは何かがノートをひらけば一目瞭然になった。昨日までの自分の頑張りが今日の私を助けてくれているようだった。
付箋がデスクから剥がれて床に落ちて、誰かに拾われて「これyukoさんの?」 と聞かれるといったちょっと恥ずかしいやりとりもなくなった。笑
さらに、スケジュール帳として、先々の大まかな予定を書き込んでおけるし、月初にはその月に何があったかをまとめるカレンダーページも作成するので、出来事の振り返りもきちんと行える。
例えば15日に打ち合わせがあったら、カレンダーの15日の枠に打ち合わせの内容を何ページにメモしたかを記入する。そうすればメモの内容も一発で見返せる!
※外出やミーティングなど、作業以外のちょっとした仕事の予定は、チームで共有する必要もありGoogleカレンダーで管理していた。
「夏休みの旅行」「誰かの結婚式」など、先々の予定や目標の管理はうまくできるが、一週間単位で発生する未来の予定の管理はbujoだけではやりにくいかもしれない。
↑例えば4月は、7日に仕事の引き継ぎに関して打ち合わせがあったようで、その時にメモしたものは108ページを開けば確認できることがわかる。
てか年度末は在宅勤務できなかったんだなあ…。
(※手書きじゃないじゃんと思われそうだけど、私は月間カレンダーだけはシールを貼っちゃっています。作り方は人それぞれ!!)
また、帰宅してからの時間で、自分の思いを日記としてノートに書き殴りたい日もある。そんな日はその日のタスクの下や近くのページに思い切り書けばいい。大げさかもしれないけれど、一冊のノートが精細な自分の「伝記」になるなと思った。
映画や人と会った後の感想や、仕事の辛さを自分の言葉でしたためた日もあれば、ハイパー忙しくてtodoが一ページ分連なって、倒れるように眠った日もある。そのどちらも私なのだ。日記帳とスケジュール帳がばらばらだったら、きっと日記帳はスカスカで、あとで見返した時、日記が書けなかった日に自分が何をしていたか思い出せないと思う。
それが、このノートを見返すと、日々のtodoの列から「この時期はこれ頑張ってたんだなー」と思い出すことができる。
さらに転職活動においては、自分のしてきた仕事を確認して、アピールできる材料を探すヒントにもなった。オールインワンのいいところだと思った。
【よかったところ2】
書き込みスペースが足りないことも、余ることもない
bujoとして使うのはただのノートだから、その日次第でページの分量も自由に調整ができる。特に何も起きなかった日は三行(何も書かずにサボる日もある!)でもいいし、何ページに渡って自分の思いを頭から出してアウトプットしてもいい。
これまで、日記帳やスケジュール帳、「目標を叶える」系の手帳をいくつも試したけれど、自分にぴったり合うフレームになっているものを見つけられず、いつも手帳売り場で悶々としていたものだ。
bujoなら、そんなに書くことがなくてその日のスペースが余ってしまった時の小さな落胆を感じることはもうないし、頑張って枠いっぱいに文字を書き込まなくちゃ、という焦りも生まれない。サボった日のページが埋められなくて、真っ白いページが続いていくうちに年が変わって新しい手帳に買い換えて…、なんてことも起きない。自然とある程度書き込まれたノートが出来上がっていく達成感だけが得られるのだ!
「無理しなくていい」のが気持ちいい。
【よかったところ3】
自分の状態に合わせて柔軟にカスタマイズできる
繰り返しになるが、元はただのノートなので日々の状況に合わせてフォーマットだって臨機応変に変えることができる。
例えば私であれば、5月までは毎月、初めのページの後に仕事で行う作業の進捗管理のページを設けていた。契約書のやりとりなど進捗を追わなければいけないものを箇条書きにして、動きがあればその日付とステータスを更新しておくメモスペースだ。退職後の7月からは仕事ページがなくなった代わりに、シーライクスというオンラインスクールでの目標設定と受講のスケジュール管理ページを作った。
そのほか、健康管理のために毎日更新する「習慣トラッカー」というコンテンツがあるのだけど、その内容も状況に合わせながら毎月調整している。
すごく細かいところだけど、例えば在宅勤務が始まる4月までは何としても毎日7時間寝るぞ! と決めて、「7時間以上寝る」のを習慣の目標にしていたのだけど、在宅勤務が始まるとギリギリまで寝てしまったり、最近は無職なのでいつまでもだらだら眠ってしまうため、5月からは「7時間〜9時間寝た(9時間以上寝るのもNG)」という目標に変更。
そのほかにも、自分なりにフォーマットや書き方を調べて導入してみても、うまくできなかったらそこで更新するのはやめ、おしまいにしてしまう。
(できなかったことに後悔しない! 合わなかっただけと割り切る)
日々ノートに向き合いながら自分の究極のノートの形を探っていくのが楽しいのだ。
【よかったところ4】
「完了した」チェックをして自己肯定感もアップ
箇条書きしたタスクを一つ終えた時や、先ほどの「習慣トラッカー」で毎日取り組みたいことが無事にできた時にチェックを入れていく。その数秒の作業で、自分が一つ前に進んでいる実感を得られるのがまたよかった。
内容はなんでも良い。必ず送りたいメールを一つ出すだけでも、休日に洗濯をしただけでも、誰に見せるわけでもないんだから、自分が喜べればいいのだ。どんな些細なことでもいいから「やった!終わった!できた!」と完了したことを喜ぶ瞬間の積み重ねが、自分自身を認め、自分を好きになる一歩になる。
思ったより仕事がうまく行かなかったり、少し失敗してしまった日だったとしても、これだけはしっかりやりきった! とノートが証明してくれる。
自分に自信を持ちたい人にはぜひこの錯覚を体験してもらいたい!
↑内容は隠しましたが…一日でこんなにこなしたわたし、エライ!笑
【よかったところ5】
ノート時間を設けることで強制的に脳を落ち着かせられる
私は日々、かなりこまめにノートを開くようになった。
例えば長い会議が終わって自席に戻って、打ち合わせモードの頭から作業モードに切り替えたい時に儀式じみたことをする。飲み物を飲んで一息入れながら、ノートを開いて「さて私はこの後何をやればいいのかな?」と過去メモをした自分に教えてもらう時間をとるのだ。
また、日中忙しくしていると、夜になっても自分の脳が過活動しているような気分になり、精神的にも疲れてきてしまう。帰宅したのに頭が仕事モードのままでリラックスできないときは、ベッドに座ってノートを広げ、仕事のことは脳内からノートに書き写して、もう考えないようにする。明日仕事ですべきことを箇条書きでまとめておいたり、仕事でモヤモヤしたこと、もっとこうすればよかった、といった反省をノートに写して、もう終わり! と切り替える。
ノートに書いておけば安心して忘れ、心からリラックスできるのだ。仮に今の自分が仕事のことを忘れても、未来の自分が確認できる状態になっているから。
この5分くらいの作業で、帰宅後の自分の精神的な落ち着きも取り戻し、本当の休息を味わえた気がした。
【使いにくいところ】魅力と不便は表裏一体!?
・無地ゆえに、事前の準備(セットアップ)が面倒。
いいところでもあり悪いところでもある、手書き部分。
特に私は毎月表を作りたいので、定規で一本一本線を引くのだが、我ながらよくやるなあと思ったりもする。今のところ月に一度のこの作業は、私にとっては無心になれて気持ちが落ち着くように思えているが、いつか本格的に面倒になったら、やり方を考えよう…。
・目標など、同じテーマのメモがノートの中でバラバラになってしまう。
これも一つのノートで全てを網羅するbujoのしょうがないところ。例えば4月に転職活動で応募した企業のリストを作ったとしても、その後に5月のカレンダーページを作成し、5月のページに転職の面接準備のメモが続く、といったように、同じテーマのメモなのにあっちこっちに別れてしまうので管理は少し慣れが必要。こうなったら、また別のテクニックでわかりやすくインデックスを作成する。
私は全てが一冊に収められている感じが好きなので問題ないが、きになる人はきになるだろうな…と思う。
2冊目突入! この先もっと活用したい〜!
今年の年明けからスタートして、7月までで一冊使い終わった!
あまり書き込んでないページもあるけど、この歳になって約250ページのノートを埋められたのが嬉しすぎる…。この半年ちょっとの私の伝記が出来上がった。
主にこの数ヶ月は転職活動を通して自分がどうしていきたいのかたくさん考えて、整理したから、その時の気持ちや考えがノートにまとめられたのはよかった。来年以降も、この先の人生でも振り返ることができそうだ。
まとめると、仕事や作業、目標達成に向けて「自分を整理すること」を通して、辛い苦しい気持ちを整え、前向きに生きられたなー。と思う。
この先も慣れない生活が続くけれど、スマホやパソコンから離れて深呼吸して、ノートに向き合って冷静になれれば、なんとか乗り越えられる気がしている。そのくらい、私にとっては手放せない存在になっている。
ほとんど自己満足でbujoのどこがよかったのか書き綴ってしまったけれど、もし誰かがこの記事を読んで少しでも参考にしてくれたなら嬉しい。
↑一冊目(左)と二冊目(右)。どちらもbujo公式チーム推奨のノート「ロイヒトトゥルム1917」です!
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