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「砂糖という存在の正体」の衝撃 : 単糖は「重要な腸内微生物を腸内から《消し去る働き》」を持っていたことが米国の研究で判明

投稿日:2018年12月19日

https://indeep.jp/sugar-truth-shock/

米イェール大学の発表を説明した米国メディアの記事

ブドウ糖も果糖もショ糖も乳糖もすべて同じ

Sugar targets gut microbe linked to lean and healthy people
(砂糖は、肥満体ではない健康な人たちにみられる腸内細菌を餌食としている) イェール・ニュース 2018/12/17

「砂糖は、腸内に有用な微生物が、腸に住むことをできなくさせる働きを持っている」ということが実験で示されたものです。

人間は腸内細菌によって生きている」ということが
最近次々とわかってきていて、それは身体だけではなく、
脳や中枢神経の発達を含めた「思考や精神」も腸内細菌によって
支配されている可能性が高くなっています。

以下の過去記事のように、脳の成長とコントロールや胎内の子供の成長などにも腸内の細菌が関係している可能性が高いのです。

そして、今回の研究が示すことは、
砂糖は、そういう微生物を腸内に生息できないようにできる。
のです。

しかし、今回のイェール大学の研究は、このようなレベルとも違う、
ちょっとこう何というか、
「この世の真実」
みたいなことにまで思いを至らせるものでもありました。

腸内細菌に必要な物質の産生を停止させた糖

・フルクトース(ブドウ糖)
・グルコース(果糖)
・フルクトース(ショ糖)
・ガラクトース(乳製品に含まれる単糖)
・これらの組み合わせ

Sugar Can Keep Good Microbes From Colonizing Your Gut
pbs.org 2018/12/18
砂糖には腸内に良い微生物が住み着くことを阻害する働きがある

フルクトース(ブドウ糖)やグルコース(果糖)というような単純な糖は、単なる糖としての栄養分というだけではない。
これらの糖は有益な腸内微生物の増殖を促進するタンパク質の生産を
停止することができることがわかったのだ。

驚いたのは、砂糖を摂取することでバクテロイデス・シータイオミクロンの状態がおかしくなっていったそのメカニズムだ。
糖そのものは、それらの腸内細菌に何も働きかけていないことに
研究者たちは驚いたのだ。
それでは、何が腸内細菌を狂わせていったのか。

フルクトースやグルコースなど単純な糖は、
何らかの形で環境的なトリガーとして働いているようで、
細菌に必要なタンパク質の産生ラインの進行を止めるようなのだ。

つまり砂糖は、直接、腸内細菌に作用するのではなく、
「腸内細菌が生息するのに必要なタンパク質の産生を停止させる機能」を
持っていると考えられる。

フルクトースとグルコースは果物、野菜、穀類などに自然に存在するが、
しかし、フルクトースおよびグルコースの供給源に関する最も重要なものの1つは、それらが一緒に結合した 2つの単糖を含むものだ。
つまり、砂糖あるいはスクロース(ショ糖)だ。

次に研究者たちは、「フルクトースとガラクトース」または
「グルコース とガラクトース」の混合物を与えたとき、
タンパク質 Roc は再び消えた。

ガラクトースを他のより複雑な糖類
(プレバイオティックとして頻繁に消費されるフルクトオリゴ糖、
または有益な腸内細菌の集団に供給すると考えられる食事添加物を含む)に交換した場合も同様であった。
何らかの理由で、Rocは単純糖の特定の混合物に
非常に敏感であるように見えた。

全文はリンク先を参考に

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