PONとは?仕組み・規格について解説
光回線の利用において、通信事業者の中継局と光回線加入者の間に一連の信号処理装置が設置されます。それらの動作によって、光信号の伝送・分岐・変換・合流が実現されます。その中、OLT、光スプリッタ、ONUなどといった装置の連携によって、PONという光ネットワークが成立するわけです。
PONとは
PONは「Passive Optical Network」の頭文字を取った略語で、光信号の分岐・合流を実現し、一本の光ファイバーで複数の加入者に光回線サービスを提供するという光ネットワークを意味します。
ちなみに、「Passive」は電源なしで信号転換(光⇋電)可能という受動的な構造に由来するため、PONはパッシブ光ネットワークもしくは受動光ネットワークとも呼ばれます。
PONは上記の図表を示す通り、通信事業者の中継局にあるOLT、光信号を多重・分岐させる媒介装置である光スプリッタ、光・電信号の転換を行うONUによって構成されます。
OLTは光スプリッタを介して、ONUに接続します。OLTから送信された光信号は光スプリッタによって分岐され、複数の加入者(お客様の利用場所)まで届きます。その分岐された信号はまたONUによって、光信号から電気信号へと転換して実用されます。
スイッチにOLT機能を
OLT機能をSFPモジュールに組み込めることで、エッジスイッチとの接続によるPONネットワークの構築が可能になります。関連商品:「PON SFPモジュール」
新たなOLT/ONU 光モジュールの導入により、OLTシャーシが不要になります。必要なニーズに応じて、対応のスイッチングハブと光モジュールでネットワークを構築することが可能になるわけです。
様々なPON規格を紹介
開発時期とパフォーマンスによって、PONには様々な規格が存在します。ATMをベースとした最初の光ネットワーク規格であるAPON、IEEE 802.3ahに準拠するEPONとGEPON、ITU-T G.984に基づくGPON、IEEE P802.3av標準の10G-EPONなど。
パフォーマンス面の違いから見ると:
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