HARIO V60 素材の違いによる差についての考察
円錐ドリッパーの雄 HARIO V60透過ドリッパー
これには様々な素材があります。
素材は別でも使い心地は全て一緒だと思いますか?
実はこれが結構違うのです。
リブの高さや、底部穴の広さやリブの下端の形状等色々と違いがあります。
そこで簡易ではありますが検証をしたのでそれをお伝えいたします。
まずは材質と形状の差異をご覧ください。
※全て1-2杯用サイズです。
樹脂クリア、耐熱ガラス、セラミック
顕著なのはガラスとセラミックの差ですね。
ガラスの方はリブが高い半面、画像では分かりにくいですが底部穴が狭いです。
逆にセラミックはリブは低いが底部穴が広いです。
樹脂はその中間と言ったところ。
見た目だけでも3つの材質にこれだけ差異があるのです。
次に水抜け速度で検証してみました。
使用ペーパーフィルター
V60用ペーパーフィルター W 100枚箱入りhttps://www.hario.com/product/coffee/paperfilter/VCF.html
ペーパーをセットしたドリッパーへ300ccの常温水の注ぎ始めを計測開始とし、抽出水が点滴に変わったタイミングを計測終了としてその秒数を各3回計りました。
結果としては
樹脂 平均34.67秒
ガラス 平均36.33秒
セラミック 平均31.33秒
V60は底部穴の広さが速さに繋がるようです。
単純な水抜けでは底部穴の広さが及ぼす影響が大きいということでしょうか。
そこで他メーカーの円錐ドリッパーも参考に検証してみます。
CAFEC フラワードリッパー cup1
ORIGAMI ドリッパーエアー S
Noi クリスタルドリッパー 1~4人用
※1-2杯取りサイズが存在しないため3-4杯取りを使用
し、手元では他と同等と思われる速度で注水しております。
結果としては
フラワー 平均35.33秒
オリガミAir 平均35.33秒
クリスタル 平均35秒
フラワーはリブの形状は違いますが底部穴の広さはV60と顕著な差はありません。
それゆえにタイム差もそれほど無いのかと思われます。
一方でオリガミAirとクリスタル
これだけ差があります。
オリガミは底部穴が広く
クリスタルはとても狭い
なのに秒数にほぼ差はないという結果になりました。
……不思議!
広いのに速くないのと狭いのに遅くない
ここで底部穴の広さとリブ形状や高さ、その双方から水抜けは行われており、そのバランスがドリッパーによって違うという結果が得られました。
ドリッパーのタイプをまとめると
バランス 型 V60、フラワー
底部穴 偏重 型 ORIGAMI
リブ 偏重 型 クリスタル
実際のコーヒー抽出の場合は結構な差がありそうですね。
特に深煎りや焙煎直後等でガスが多量に出る場合は、ガスに弾かれた抽出液がリブに沿って落ちていく量はあきらかに違うので味わいに違いが出てくるのは必然ではないでしょうか。
さらにドリッパーを追加で
リブが低く短い
それでいて底部穴が狭めである、KONO式です。
秒数は
MD-21 平均44秒
MDN-21 平均42秒
MDK-21 平均57秒
やはり先に挙げたドリッパーに比べるとタイムは遅くなりました。
実際にコーノは抽出に使うとなかなか味作りが難しく、コーノ用に抽出レシピを組まないと他のドリッパーと近い味は出しにくい体感がありますね。
そして最後にご紹介
そもそもリブがほぼ無く、出口穴も狭い
V60無限
秒数は…
平均83.67秒
いや、うん、知ってた、コンセプトが違うから仕方ない。
しかしコーノのMDKより遅いとは、底部穴はMDKより広いようですがやはりリブが無いというのも相当な影響を及ぼすみたいですね。
参考
どうだったでしょうか、ガバガバな検証、稚拙な文で申し訳無いですが、ドリッパー収集癖のある私の考察でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ECサイトで焙煎豆販売しております。
こちらもぜひよろしくお願いします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?