コーヒーミル TIMEMORE X lite
TIMEMORE X lite
コーヒが飲みたい時に使うミルだ。
なにを当たり前のことを言っているのかと思われるだろう。
職業柄なのだが、ロースターとしてコーヒーと向き合うときにはその味を知ろうとする。
(偉そうに言ってますが売上はまだ全然立っていないのでよろしくお願いします。切に)
判断は好きか嫌いかではなく、良いか悪いかなのだ。
しかしずっとそればかりでいるとさすがに疲れてくる。
そんなときはコーヒを飲もうとする。
狂ってると思われただろうか。
そうなのだ、結果コーヒーを摂取することに変わりはない。
その代わり、好みなコーヒーを飲む。
では私にとっての好みのコーヒーとはなにか。
それはバランスの取れた程よい苦味、酸味を両立し、たっぷりの甘みとコクがあるものを指す。
いわゆるコーヒーをコーヒーたらしめる要素が助長されているのが私の好みである。
それらを構成するために必要になる物のひとつがミルの選択肢なのだ。
よく微粉の量が少ないほうが上級なミルとされている。
実際に味で比べても洗練された酸味の純粋なパッとした質感。雑味エグみなどのネガティブな要素の無さについては当然ながらハイエンドのほうが優れている。
酸味やフレーバーと言ったいわゆる最近のコーヒーに最適化した味で出力するためには必要不可欠な要素であろう。
それに対してTIMEMORE X liteはどうか。
現状この価格である。
ハイエンドモデルたちが4万前後の中でけっして高い訳では無い。
微粉だってハイエンドよりは多い。
しかし私にとってはこれが好みで美味いと思える味になるのだ。
微粉の量といったがもう少し詳しく言うと粒度分布と言われる、粉のバラつきの多い少ないの差がミルの価格差に出る。
当然、微粉だけでなく想定よりも荒くなってしまう豆もいる。
実はこのバラつきがミルの個性になったりする。
想定した粒度から外れた豆の分布がそれを左右するのだ。
細かい分布が多ければ苦味側へ、荒い分布が多ければ酸味側へ。
そしてX lite は、ほどよく苦味側へ振れるミルなのである。
苦味側とは言ったが甘さやコクを与える範疇での苦味であり、それは雑味、エグみのネガティブな要素の出ないギリギリのところだ。
それらが酸味を上手く調和へと導いてくれる。
それが私にとって心地の良い、好みの味になる。
もし個性の演出として狙ってやっているのなら私に刺さりすぎている。
TIMEMORE X lite
コーヒが飲みたい時に使うミルだ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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