ポエ文(ぶみ)その2
蝉の音、8時のバラエティ、Youtuber、みな必死に自分の音を鳴らしていて、生きることは必死なんだとしみじみ思った8月の終わり。騒音の坩堝。お望み通り鼓膜が傷つきました。爪痕を残すって随分独善的な物言いだね。
猿芝居も芸として消化する舌を巻いてしまいたい。そんなヒーロー願望を燃やして煙が立つのが面白いんだろう?要は。
クジラが浮いて、空が落ちても一切構わないこの生活は、水族館のガラスの、確かな、危うい1枚越しに覗くだけ。いつかこの手が透過したとしても、掴みたいものはなかった。結局フィルターにすがっていつまでも本当を触れないこの体は無菌室の中で給餌を待つだけ。だった。
ロープなんて古い、これからは生け簀だ。君が幸せに生きて、死ぬための最適な行程を用意しよう。
悪霊にすら見放されたら、何キャになればいいんだろう。思い至った園と瞬間から、わたしは無限に上昇することができる。透明な血液と、まさしくスケルトン仕様の鎖骨を訝しむ人の目を遮断して、ただ一点を見上げ、垂直に。
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