クイーカ
「美しさ」についてとりとめもなく綴った書き散らしを載せます
2022年ココア共和国入選作詰め合わせ
極めて誇張の入った日記的な文章を綴っていきます。
イルカが口ずさむ流行歌 透明無垢な水の中 岩礁のわずかな高低差がメジャーナインスを撚り合わせ 音符が弾けて生じる気泡に幾千匹の魚が飛び込む 一幕の陽光が水温と混ざり合って ほの白いカーテンが生態系を覆った ここはどこよりもきれいで 誰にも見つかってはいけない場所 のしかかる白昼夢の届かない場所 生まれたままの瞳では ぼやけた視界しか知らないから 彼らはその美しさに気付けない ４０℃の検閲が肌を焼く 止まない光が全てを照らす地上は どこをとっても識別可能で 見えないものは嘘
空の鯨。無死の鯨。 何かが始まったような 何かが終わっていたような かの名前で呼ばれていたこの一日 垢のような鉛は、ことばにならないことばを鳴らして降り落ち 数々の鉄筋に当る様は 着地の恐怖をものともせず メロディアスに描き キン、カンと具現と化すそれは鉄琴 さて、あなた方の頭を旅してみよう ３分待っても見えぬ正解 世界観だけ揃えた言葉まぶし 大言壮語しても手足は置き去り お飾りなのかこのサウンドは リバウンド、インバウンド、サラウンドを目指す鑑賞家 砂漠に置き去りにされた
吹き飛んだ 空を摩擦して 振りぬいた 息をぶった切って 吹き飛んだ 空を掘削して 振りぬいた 意識をぶった切って 相進退して あくびが浮いた フライ フライ とべるなら フライ フライ いけるなら フライ フライ 生きるなら 待つは土よ 【語り】 下から上へ降る彗星 棒に振った休日に 響き渡るサイレンがうるさい コンクリートと微熱と鉄で規定されたかけがえのない10年あまり 囲いの冷たい壁の内側に みんなでみた夢の落書きして話して泣いたり笑ったりしてたっけ いつから帰
ECHO's合作第３弾！！！ 今回の企画は「24h」。 ２４等分のインスピレーション一日を２４等分したら？ そんなこと答えはないし考える必要もないんだけど でもでもやってしまったそんな今作。 一日を２４分割し、一時間ごとに詩を置く。 切り分けた日々の断面から一体どんな言葉が覗く？ →本文←1 AM0:00 ぱち、音が、みえる。ぱち、音が、みえて、とけた。とけたのが、みえた。とけて、まだ、のこっている。屋根はまだずっと白い。ずっと。でも、なにを隠しているのか、わかって
飽きっぽいから 夏はもう底だ ヘンになっている せーののせいで 風もなく あてどもない 微熱気球 喰らい尽くした この舌を味わえば 錨が抜けて春の音 微熱気球 後悔は前途 打ち上がる 前に サヨナラ 小さくなってった サヨナラ 小さくなってった
ページが飛んでいる おかげで臨終間際みたいなことしかしゃべれなくなってしまった それでお前 それでお前どうする気だ それでお前卒業してそれでお前 就職して結婚して退職して それでお前どうする気だ この窓を 吹き抜けていったものがあるはずだ だって飛んでしまった 今 針ほどの山頂からバッファを眺める どこまでも続くDecay 腐るまで
抜歯にまつわる記憶を 抱きこんだ麻酔が散布されていた 騙し騙し続けたあらゆる唄が 唾液の向こう 一様に沈んだ甘味を起こし 浮かび上がった鋭痛 わたしは再び 電池ごと抜いて 明日を待った 氷の降るあの明日
駆けずった 時の間（ま） 遅れた 根無し草 痕跡を 探した 焼きついた かすかな 光 かじりついた 果実が 安息を 噴き出した 飲みこんだ 意識は もう 止められぬメッセージに染まる 夜 潜り こんだ うたかたの映画 絡まりあう 最後の夢を 今 吹き抜ける 張り裂けた 手を 青い風が 追いかけたけど 雲に消えた あの空に あの空に あの空に あの空に その先に 昇れないかな 那由他 満ちる 水位 水をまた飲んだ 注ぐほどに透ける胃の海に 耳鳴りを思い出すから！ 飲み
そもそもなぜ言葉尻にシャンデリアを飾り続けているのかというと、切らせて立つのが論より証拠で、かっさばいたオレンジの果肉と血を灯台の仕掛けに転用して暮らす、トルネード使用してねじの方向に深まるたった一つの代替可能な旬。果てしなく揮散する声、壁をかいくぐり鼓膜をすり抜けてさわれない、サワレナイ、覚えて穴埋めできない幻肢痛を、教えて循環参照に陥った起源を、そして、さらばとめどない精神よ。 私のと私はの異なる重さに困惑した秤、チョコレート包含した地球、熱量の偏りで分布した、水平線の
いつの間に 氷の鍵 覚えないのに あかない鍵 センサーではない 永久凍土の糖度 はいちごシロップで味見できない 噛み砕けもしない 幹からヒビはいって歯の倒木 いよいよ見捨てられ 忘れ去られる報告 それが一番の防犯 オーファン気取ったNOFAN でも実はそこからが後半 なにもいらない手をおいて じっと 赤くなって ずっと 手を差し伸べ 耐えて そっと添えて 溶けるのを待つだけ そして開く心根
実は地球は平らじゃなくて 皆どこかに帰れるように 端と端を輪っかに結んで 実は曜日は直線じゃなくて 一人一人の世界観 吊り下げたまま回る回る 世界観覧車 真空処理が施され漏れない聞こえない から夢見て殻々（からから）空転 し ±するされる発電 体温で曇るレンズ 指で描いた設計図 観覧車から世界観乱射 ホールインワンしたいくつかの 受容体光って 連動する随伴性快楽装置の絡繰り 777で大当たり 円形に翔んだハードカバー 我々が 昇華したり 堕天したりしている間 水面に
まとまった数吐き出す それまではおくびにも出さず 立ち尽くしている 日に焼けた真っ赤な体 意味を交換 日々を投函 どこにでもある 広場の鳩に 渡り鳥の群れに はたまたカラスのゴロツキに 一度きりの手紙を託す あの自分の舟を出す 座礁するかもしれないこの気持ちが 不完全であればあるほど祈る 弱さと膝付きあわせて オブジェは価値を見出される 履歴が傷つき消えなくなれば 根源はその黒目を広げる
きっと 、言葉は 空に さしだした 木の枝に あつまるように そうして しろく 浮かんでいる
NOISE×KOTOBANI×QUICA=ECHO's が織りなす15words×３のパッチワークワーズ KOTOBANI、NOISEとCUICAでフレーズを出し合い、それをもとに思い思いの組み合わせで詩を組み上げる企画を行いました。 それを機に本格的にNOISE×KOTOBANI×QUICAでECHO'sというユニットを結成しました！！！ 今回はルールをアレンジ、出し合ったフレーズを崩すもよし、言葉を付け足すも良し、使わないフレーズがあっても良しというフリースタイルな
もしかして、何書いてもいいのか
感謝手渡しで受取人払い期日過ぎないうちに返して 年中無休のそのラリーを正当化するためにこの僕が在る 冗談ですよ冗談ですよってクッションにされる壁のような窓 歯立てんなって腹立てんなって行き交う罵倒は暴利で便利 都合の良い時担ぎ出される最新の依代は法人 人間お手玉計算可能な悪意を油っぽい未来で包んで火にくべる 繋がりたいけど関わりたくない2つの絵を見て考える 間違い探しはジェンダー論に抵触爆ぜた 酸いと甘いのルール改訂 また船が沈んだ そんな感じ 元気でない人以外は元気ですよ
