美しさという獣

死んじゃいない
まだ目をつむっているなら
消えいる香りを残しているなら
君が来るまで待っていた
見られるまで待っていた
繕った温度
死然
美しさ

両腕を広げて抱きしめるか
両手を合わせて唱えるか
その味を知っているのか 知りたいのか
異国情緒の呼びかけが
そんなに輝いて聞こえるか

手にとるようにわかったら
そこから伸びて
驚く前に覆われた
それが”手”だったんだ

一つの正解を迎えるたびに
無数の間違いが産み尽くされる
子供とは全体の欠片
だから世界は間違っていたわけ

その裸足が踏みつけている
ものの名前を知ってるか
我々はひとつの獲物
その完全な集合に入りたいだけの


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