ポエ文(ぶみ)その6

かなしみの雨が降っている。泥や澱を含んでいる。50日間を染め尽くした末、無色透明になってもなお訴求を止めないでいる。誰かに向けて叫んでいる。「感情は天命の排泄である」。待ち人を濡らし、黒雲を頭上にくゆらせる。広がったその雲が形而上の雨を降らせる。スマホを濡らす。テキストが濡れる。語尾が揺れる。指が触れる。爆笑のスタンプをうつ。

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