かぎ氷

いつの間に
氷の鍵
覚えないのに
あかない鍵
センサーではない
永久凍土の糖度
はいちごシロップで味見できない
噛み砕けもしない
幹からヒビはいって歯の倒木
いよいよ見捨てられ
忘れ去られる報告
それが一番の防犯
オーファン気取ったNOFAN
でも実はそこからが後半
なにもいらない手をおいて
じっと 赤くなって
ずっと
手を差し伸べ 耐えて そっと添えて
溶けるのを待つだけ
そして開く心根


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