ポエ文(ぶみ)その11

本日の鬱積をお風呂に沈めていこう。あぶくが水面に現れなくなるまでいよう。今回もなお欠席の感情を除名するにも名前もおぼろになっているから、いつまでたっても私は死にません。死んでませんよ。ほんの少し目線を下げれば、私の知らない世界がある。そう、火と水と悲しみと安らぎと過去と未来と生と死がない混ぜになって煮立ったスープが私を美味しい料理にしているのである。ミディアムレアがお好みな大口開けた運命は、私の帰りを待っている。火照った体。誰もいない部屋。無駄になった冷房代。ただそれだけが待っている。

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