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混ぜた後の濃度がわかるか、わからないか…それが問題だ

三省堂書店神保町本店が一時閉店のニュース。子どもの頃、神保町まで歩いて行ける距離に住んでいたので、よく通いました。最近は、参考書のコーナーが縮小気味なので、三省堂はとてもありがたい存在でした。

5%の食塩水360gに食塩を加えると10%の食塩水ができました。加えた食塩は何gでしたか。

桜美林中・算数一科 2022年度

てんびん図を使って食塩水を解く問題です。食塩水の一行問題は、大きく2つに分けることができます。
 1:混ぜた後の濃度がわかる時
 2:混ぜた後の濃度がわからない時
今回は1番の濃度がわかる時の問題です。

左側の濃度$${①}$$を薄い方、右側の濃度$${②}$$を濃い方にしておくといつも同じように解けます。

今回、混ぜるのは食塩です。
 食塩は濃度100%の食塩水
上記のように考えます。

今回の問題を当てはめたてんびん図は以下になります。

支点の左側と右側が等しいことから式は以下になります。
$${ 5 \times 360 = 90 \times x }$$
$${ x = 20 }$$

答え.20g

昨日の解説の前に、こちらの問題を取り上げておくべきでした。混ぜ合わせた後の濃度がわかる一行問題は、たいていこれで解けます。近いうちに、混合後の濃度がわからない時と水を蒸発させる時の問題を解説したいと思います。

書店に2023年度用の赤本が並ぶようになりました。実際に活用するのは秋以降ですが、書店に並ぶと受験スタートの感じがして気が引き締まります。

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