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「ミーシャが見たサッカーと戦火」

サッカーW杯のアジア最終予選が続いている。きのう10月12日には、埼玉スタジアムの対豪州戦で日本代表が2−1の勝利を収めた。後半41分での勝ち越し点。“劇的”と言ってもよい勝利だった。

話は飛ぶけれども、日本代表といえば、オシム監督を思い起こす人も少なくないと思う。もう少し前の世代だと、「ピクシー」(妖精)と呼ばれたストイコビッチ選手を思い浮かべる人もいるだろう。2人とも旧ユーゴスラビアの選手だ。旧ユーゴのサッカーは強かった。

ユーゴの首都ベオグラードに拠点を置く「レッド・スター・ベオグラード」というクラブには、有名選手が幾人もいたし、このクラブはトヨタ杯(今のクラブW杯)で世界一に輝いたこともある。その舞台は、1991年12月の東京・国立競技場だった。

きょう10月13日からサブスクの「スローニュース」で連載の始まった「ミーシャの見たサッカーと戦火」は、そのレッド・スター・ベオグラードの“緑色の男”にまつわる話だ。“緑色の男”は東京・国立競技場での試合にいた。

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“緑色の男”とは、上の写真のような感じだったらしい。

レッド・スター・ベオグラードはその名の通り、公式戦では赤を基調にしたユニフォームを着用する。それを考えると、“緑”は異質だ。

彼は誰なのか? 実在するのか? いまもいるとしたら、どこで何をしているのか? 少年時代の記憶を頼りに、写真家・木村肇さんは旧ユーゴを旅する。そこで見たもの、会った人々。そして“緑色の男”が経験していたこととは……?

「ミーシャの見たサッカーと戦火」は、その一種の謎解きの旅に読み手をいざなう。独特のシーン、独特の写真。旅の息遣いも聞こえてきそうな描写が続く。そして読み手は、異国情緒に引きずられるようにしながら、「ミーシャの見たサッカーと戦火」の真実を知るのだ。

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この連絡は3日連続、計3回の掲載予定だ。

今年はユーゴ紛争が始まってから30年、終わってから20年という節目の年だ。それに合わせ、写真家の木村肇さんはフロントラインプレスと協働し、素晴らしいコンテンツを仕上げてくれた。

平和の戻ったバルカン半島の旅に、あなたも、ぜひ。


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