調査報道グループ「フロントラインプレス」は、新刊『チャイルド・デス・レビュー』の出版を機に、オンライン・セミナーを開きます。 ■新刊『チャイルド・デス・レビュー』出版記念 子を失ったママたちと考える「子どもの死を防ぐ処方箋」 こども家庭庁創設を前に ■1/29(日) 14:00〜15:30 @ウエビナー 参加無料 ■下記のPeatixからお申し込みをいただけます。 新刊『チャイルド・デス・レビュー』(旬報社)は、日本で始まろうとしている「予防のための子どもの死亡検証
◆「救えたはずの小さな命」をなぜ救えなかったのか?フロントラインプレスのCDR取材班は、SlowNewsで『チャイルド・デス・レビュー 救えたはずの小さな命』の連載を2021年10月から続けています。この12月には、第2部の計4回分を公開しました。 チャイルド・デス・レビュー(CDR)は、「予防のための子ども死亡検証」を指し、防ぎ得る子どもの死を大人の知恵と工夫で防いでいこうという取り組みです。1970年代ごろから海外で行われていて、今、日本でも導入に向けたモデル事業が始
調査報道グループ「フロントラインプレス」のサイトを一新してから、ほぼ1カ月になります。手探り、及び腰、おっかなびっくり……そんな感じでそろりそろりと稼働をはじめましたが、おかげさまで、多くの方々にアクセスしていただいています。ありがとうございます。予想以上です! 昨日からはSmartNewsへの記事配信も始まりました。「当サイトでのオリジナル記事」「調査報道アーカイブス」「How to 調査報道」の中から記事を選び、順次、SmartNewsに配信しています。チャンネルプラス
フロントラインプレスのサイトで「調査報道アーカイブス」を蓄積している。本日公開の記事はNo.40。「メディアはダメだ」とか、「新聞・テレビは死んでいる」とか、そうしたセリフはもはや“常識”っぽくなってきた。それはその通りだと思うけれど、どっかで「そこまでダメ出ししなくてもいいんじゃね?」と思う自分もいる。 そもそもSNS全盛時代になって、情報は「流れ去る」ことがメーンになった。どのメディアが何をどう報じたかなんて、ほとんどの人は覚えていない。知らない。「●●新聞は報じてない
フロントラインプレスのメンバーでもある藤田和恵さんは、「貧困」「非正規」「生活保護」「ギグワーカー」といった言葉をキーワードに取材を続けています。カバー範囲は広がっていますが、中心にあるものは、一向にブレることがありません。 私(高田)はかつて、藤田さんと同僚でした。北海道新聞社の社会部・報道本部で先輩、後輩の関係。私がキャップのときだか、デスクのときだか、同じ取材チームにいたこともあります。監視社会の到来に警鐘を鳴らす「あなた、見られてます」という連載があり、そのときはデ
あす10/31は衆院選の投票日である。フロントラインプレスのサイトにアップした「調査報道アーカイブス」No.29の原稿をデスクしてたら、そうか、あの時も総選挙だったのか、と思い至った。 調査報道アーカイブスの記事は今回、朝日新聞による「公費天国」キャンペーンを取り上げている。下の紙面がその第一報。1979年9月の記事だ。「鉄建公団」の凄まじいばかりの不正が詳述されている。ご覧の通り、「衆院解散、総選挙へ」の大見出しも踊っている。 この記事を皮切りとするキャンペーンは、霞が
2008年6月、千葉県犬吠埼沖のはるか太平洋上で、福島県いわき市の漁船「第58寿和丸」が転覆・沈没し、船長や漁労長らも含め、17人が犠牲になりました。船体は今も、深海5000メートルの海底に沈んだままです。 事故原因については、国の運輸安全委員会が調査しました。結論は「波による転覆、沈没」です。 ところが、当時の海況や生存者の証言らによると、波で転覆・沈没するとはとても思えません。生存者や船主、海事関係者ら多くの人々は事故直後から「波が原因」と言われ続けたことに疑問を持ち
以前の仕事がその後に「おおお」と役立つ。そんなこと、よくありますよね? フロントラインプレスが手掛けた「選挙運動費用の余剰金」徹底調査のその一つです。対象は全国会議員。2019年初夏、調査報道グループとして立ち上がったばかりのころ、メンバーたちでこの途方もない調査に乗り出しました! その成果が ↓ これです。 「選挙にはカネがかかる」とよく言われます。そりゃ、カネもかかるでしょう。ところが、選挙後に候補者(当選しても落選しても)が選挙管理委員会に届け出る「選挙運動費用収
新しくなったフロントラインプレスのHP。きょうも少し紹介を。 サイトの中には、あれこれのカテゴリがあります。その中で「今後も力を入れていきたいなー。みなさんの力をお借りしたいなー」と思っているのが、「調査報道アーカイブス」です。調査報道が大事、メディアはもっと調査報道に力を入れて……ずっとそう言われてきました。じゃ、これまでにどんな実例があったのか? 調査報道の具体例ってどんなだろう? それを調べようと思っても、あら不思議、そういった便利なまとめは見当たりませんでした。
土曜日の朝です。おはようございます。 フロントラインプレスのHPが一新されました。深夜の移行作業も無事に完了。若い人たちが頑張ってくれました。もしかしたら、一部に何か問題はあるかもしれませんが、訪問してくれた方々にご不便をかけることはないと思います。 いくつかのカテゴリがあります。 「オリジナル記事」はフロントラインプレスのメンバーやその取材班による調査報道記事、深掘りルポ、独自インタビュー記事などを収容しています。メンバーは各方面で活動していますが、ここでは、フロント
こんにちは。フロントラインプレスです。 かねてより準備していた新しいサイトをオープンさせます。あす10/16(土)の予定。URLは現行のものをそのまま使用します。 ↓ こちらは現サイト。間もなく「旧サイト」となり、ネット上からは消えます。 ↓ こちらは新しいサイトのトップ画面イメージです。色合い等は現行のものと変わりませんし、ロゴもそのままですが、中身は格段に変わります。お楽しみに!
サッカーW杯のアジア最終予選が続いている。きのう10月12日には、埼玉スタジアムの対豪州戦で日本代表が2−1の勝利を収めた。後半41分での勝ち越し点。“劇的”と言ってもよい勝利だった。 話は飛ぶけれども、日本代表といえば、オシム監督を思い起こす人も少なくないと思う。もう少し前の世代だと、「ピクシー」(妖精)と呼ばれたストイコビッチ選手を思い浮かべる人もいるだろう。2人とも旧ユーゴスラビアの選手だ。旧ユーゴのサッカーは強かった。 ユーゴの首都ベオグラードに拠点を置く「レッド
10月4日の月曜日からスローニュースで連載していた「チャイルド・デス・レビュー 救えたはずの小さな命」が金曜日で終わりました。計5回。平日は連日、掲載されたことになります。「力の入った素晴らしい内容でした」等々の感想をいくつもいただきました。ありがとうございました。 フロントラインプレス側でデスク作業をしていた私(高田)は途中、原稿を読みながら落涙しそうになりました。子どもは死んではいけない(もちろん、誰もがそうです)。そう思わずにはいられなかったし、スローニュース側で原稿
運輸安全委員会を相手にきちんと情報開示をしてくださいと訴えた裁判。その初弁論がきょう10月5日、東京地裁で開かれました。原告は、われわれ調査報道グループの「フロントラインプレス合同会社」。被告は国です。いったい、どういう訴訟なのか? それについては、少し前、このnoteでも説明しました。2008年6月、千葉県犬吠埼のはるか沖合で起きた「第58寿和丸」の転覆・沈没事故をめぐっての、情報公開に関する訴訟です。 訴訟にはわかりやすい名前も必要です。そうでないと、なかなか訴訟の存在
10月最初の月曜日。東京は朝、気持ちよく晴れていました。みなさん、こんにちは。フロントラインプレスは今日からサブスクの「スローニュース」で新たな連載を始めました。「チャイルド・デス・レビュー 救えたはずの小さな命」がそれです。 連載第1回の記事は、こう始まっています。 まさか、わが子の命が失われるとは誰も思っていない。しかし、悲劇は突然やってくる。死因さえはっきりしないまま、時間ばかりが経過していくケースも少なくない。「命を救えなかった理由は何か」「今からでも何かできるこ
フロントラインプレスはこの2月から4月にかけ、「沈没 寿和丸はなぜ沈んだか」という記事を発表しました。サブスクの「スローニュース」で8回連載しています。 2008年6月、千葉県の犬吠埼沖350キロの太平洋上で、停泊(漂泊)中だった第58寿和丸は白昼に突然、転覆・沈没しました。犠牲者17人。助かった乗組員は、わずか3人しかいません。この事故を巡って国の運輸安全委員会は「波による転覆」と結論付けましたが、当時の海況、事故後に現場海域に漏れ出た油の量、生存者の証言、僚船の証言など