#173 [音楽] 自ら作曲したすべての楽曲に全身全霊で挑んでいた作曲家
第25週 第5日(金)音楽「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は音楽「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」です。
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本の要約
■ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770~1827)
ベートーヴェンは成人後、腹痛や膵臓腫大、肝硬変に悩まされた。1800年ころからは、耳がだんだんと聞こえなくなっていったのだ。それでも絶望せず、以前の倍働き、後援者の気まぐれよりも自らの燃える創作意欲を優先させて曲を作った。
・初期
「交響曲第3番「英雄」」(1804年)は、当初ナポレオン・ボナパルトに献呈するつもりだった画期的な作品であり、早大で重圧な第4楽章で古典派の交響曲の限界を押し広げた。
・中期
「英雄期」とも呼ばれていて、オペラ「フィデリア」や、ピアノ協奏曲数曲、バイオリン協奏曲1曲など、彼を代表する楽曲をいくつか作曲している。
・後期
1810年頃から、ベートーヴェンは孤立していった。孤独で、常に女性を愛し、増す一方の体の痛みや、ひどくなる難聴に絶望を深くしていった。1827年、ウィーンで友人に看取られて亡くなった。
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交響曲第3番「英雄」
初めて聴いたかも。
フランス革命後の世界情勢の中、ベートーヴェンのナポレオン・ボナパルトへの共感から、ナポレオンを讃える曲として作曲された。しかし、完成後まもなくナポレオンが皇帝に即位し、その知らせに激怒したベートーヴェンは「奴も俗物に過ぎなかったか」とナポレオンへの献辞の書かれた表紙を破り捨てた、という逸話があるらしい。
自分の感情を音楽にぶつけている感じがエネルギッシュに伝わってくる曲だ。ドラゴンクエストにもありそうな曲調。
ベートーヴェンの楽曲はクラシックをあまり知らない人でも聴いたらわかるくらい有名なフレーズがたくさんある。後世にこうして語り継がれているのも、自分自身が表現したいことを最優先して病気という時限爆弾を抱えながら限られた時間の中で生きてきたからこそ生まれたのだろう。