#122 [視覚芸術] ルネサンスの三大芸術家のひとり
第18週 第3日(水)視覚芸術「ラファエロ」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は視覚芸術「ラファエロ」です。
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本の要約
レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロと並んで、ラファエロ(1483~1520)はイタリア盛期ルネサンスの三大芸術家のひとり。
ウルビーノ近郊に生まれたラファエロは、父ジョヴァンニ・サンティから絵の指導を受けた。息子の才能に気づいたジョヴァンニは、ラファエロを当時ウンブリア地方で随一の画家だったピエトロ・ペルジーノの工房へ入れた。1504年にラファエロは、芸術の中心地だったフィレンツェに移った。
1508年、ラファエロは教皇ユリウス2世からローマに呼ばれ、教皇居室の装飾を依頼された。「アテネの学堂」と命名された居室は、プラトンとアリストテレスが古代ギリシアの偉大な思想家たちに囲まれている様子が描かれている。
1512年、「ガラテイアの勝利」は邸宅ヴィッラ・ファルネジーナのために制作したもので、巨人ポリュペモスにつきまとわれる海の精ガラテイアが描かれている。
サン・ピエトロ大聖堂の建て替え工事の建設作業の監督も任された。
■その他の代表作
・肖像画バルダッサーレ・カスティリオーネ
・サン・シストの聖母
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アテネの学堂
バチカン教皇庁の中の、現在ラファエロの間と呼ばれる4つの部屋の壁をフレスコ画で描いた絵画。
プラトンが天を指差して、抽象的・天上的な概念に関心を抱いていることを示しているのに対し、アリストテレスは地面に手を向けて、具体的な対象物と現世の出来事の方に興味があることを表している。
息子の才能を開花させた父親の功績
若い頃ころにその才能を放置せず、すぐにプロの元でその才能を伸ばそうとした父親の功績は大きいと思う。意外とこういうことってできることじゃない。子供の才能を全力で伸ばせる環境を作ることがいち早くできる親が良い親の条件のひとつかもしれない。