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#78 [歴史] 死亡推計人数は1億人以上の感染病

第12週 第1日(月)歴史「黒死病」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は歴史「黒死病」です。

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本の要約

1347年~1350年に大流行したペストは、のちに黒死病と呼ばれ、この期間だけでヨーロッパの人口の3分の1が命を落とした。

症状は、
・嘔吐
・下痢
・皮膚が黒くなる
が最初に現れてから、数日で死亡した。

作家ジョヴァンニ・ボッカッチョは、1348年~53年に書いた有名な小説「デカメロン」でイタリアのフィレンツェがペストで起きたことを描写している。

ペストは、多数の人命を奪ったのみならず、法と秩序も破壊し、文明全体を壊滅の瀬戸際に追いやった。

キシルと教徒の多くは、病原をユダヤ人のせいだと主張し、史上最悪レベルのユダヤ人迫害事件になった。

また、多くのヨーロッパ人がカトリック教会の教えや既存の政治秩序に疑問を抱くようになった。神がこのようなむごたらしい病を放置するはずがないからだ。

そうして中世の古い封建的秩序を壊し、ルネサンスへの道が開いたのであった。

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皮膚が黒くなるってなに…?

こわ…ゾンビじゃん。
正確には皮膚が内出血して紫黒色になるらしい。青あざした時と同じ感じなのかな。

黒死病の影響

黒死病の後、ヨーロッパの人口が1347年以前のレベルに戻るまで400年かかった。

ペストの歴史

ペストはこれまでに3度にわたる世界的流行をみている。

・第1次は、6世紀~8世紀「ユスティニアヌスのペスト」
・第2次は、14世紀~17世紀、オスマン帝国は19世紀まで
・第3次は、19世紀~21世紀まで続くものもある

え…未だにあるんですか?

第2次も、第3次も中国からが発生源らしい。おーい、中国。コロナ以外もやっとんのかい!!
やっぱきったねぇのかな。中国って。

WHOによれば、2004年~2015年の感染者は56,734名で、死亡者数は4,651名だった。そのうちマダガスカル、コンゴ民主共和国、タンザニア、などのアフリカ諸国。アジアでもベトナム、インド、ミャンマー、中国で報告されている。

今でもゼロではないことにびっくりだわ。死亡率が昔ほど減ったとはいえ、海外旅行に行く時は本当に気をつけたほうが良さそうだね。
アフリカ、アジア諸国の屋台料理や野外での食事はペストを思い浮かべながら食べよう。



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