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#353 [視覚芸術] 制作過程も重要視するパフォーマンス・アートの先駆者

第51週 第3日(水)視覚芸術「ジャクソン・ポロック」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は視覚芸術「ジャクソン・ポロック」です。

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本の要約

■ジャクソン・ポロック(1912~1956)
「ドリップ」ペインティングで有名。彼は巨大なキャンバスの上に絵具をこぼしたり飛び散らせたり垂らしたりして作品を作る。

ポロックの初期の作品には、アルバート・ピンカム・ライダーやメキシコの壁画作家ホセ・クレメンテ・オロスコとダビッド・アルファロ・シケイロスの影響がみられる。1937年、アルコール依存症のため精神科の治療を受けた。その治療で彼のデッサンを分析したセラピストたちが、ポロックにユング派心理学について教えた。以後、ポロックは夢の象徴や無意識に夢中になった。

1945年、ポロックは芸術家リー・クラズナーと結婚した。2年後、最初のドリップ・ペインティング「五尋の深み」を制作した。

彼は、作品のテーマではなく絵そのものに集中してもらおうと考えたのである。ポロックにとって、実際に絵を描く行為は、完成作品と同じくらい重要だった。この点で、彼は1950年代と1960年代にパフォーマンス・アートやハプニングを実践した芸術家たちの重要な先駆けであった。

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五尋の深み(1947年)

画像1

一見でたらめに見えるが、じつは細心の注意を払って製作されていた。絵具を棒やスポイトや絵具をたっぷり含ませた筆で、はね散らす。それから慎重にキャンバスを持ち上げてペンキを流し、バランスの取れた構図にする。

ピカソのコラージュに影響され、鋲や鍵、絵の具のチューブの蓋、マッチ、たばこの吸い殻などポロックの身近なものが埋め込まれているのが特徴。

絵画について、何を感じ取るか難しい部分があったりするが、はなからそんなものは考えなくていいのか。テーマではなく、その技法や制作過程に思いをはせることが大事。そういった価値観で絵画を鑑賞してもいいというのは新鮮だし、通ぶらなくていいのは救いだと思う・・・(笑)。


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