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#311 [視覚芸術] 20世紀初頭で最も重要な芸術運動

第45週 第3日(水)視覚芸術「キュビスム」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は視覚芸術「キュビスム」です。

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本の要約

キュビスムは、人間や物体の形を幾何学的な基本フォルムに還元し、数学的な遠近法を排除した美術運動。そうすることで、二次元平面で空間と立体感を捉える見方に異を唱えたのである。

キュビスムの起源は、ポール・セザンヌの後期の作品にさかのぼる。1907年、パブロ・ピカソはセザンヌの手法をさらに推し進めて「アヴィニョンの娘たち」を制作した。芸術家仲間のジョルジュ・ブラックとともに、ピカソはキュビスムの原理をさらに発展さた。

■「分析的キュビスム」(1908~1912年ころ)
ピカソとブラックは主としてフォルムを分解することに関心を寄せており、そのために遠近法を崩し、影をつけたいところにつけ、ほぼすべての色を除去していた。

■「総合的キュビスム」(1912~1914年ころ)
人工物が絵画に取り入れられた。ブラックは新聞の切り抜きや壁紙の一部をキャンバスに貼り付け始めた。

1914年に第1次世界大戦が始まると、キュビスムは事実上の終わりを告げたが、伝統的な絵画技法を徹底的に排除する姿勢は、その後に続く現代芸術家たち全員にインスピレーションを与えた。

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「アヴィニョンの娘たち」(1907年)

画像1

キュビスムを意識したピカソの作品。

これは、売春宿にいる4人の娼婦が絵の外にいる男性鑑賞者に声をかけているところを描いた絵。女性たちは幾何学的な体をしており、それが背景の鋭角とよくマッチしている。
ピカソは前景と背景をいっしょくたにすることで、見るものに絵の平面さを意識させている。

奥行きのない表現はわざとだったのか。

ポール・セザンヌ

ピカソたちがこぞって尊敬する画家。平面技法を先見的に取り入れていたセザンヌもまた、マネという画家の絵に魅了されていた。

キュビスムという名前の生みの親

色彩の持つ美しさと心理学的力を称賛した芸術運動フォーヴィスムの生みの親でもあるアンリ・マティスがキュビスムという名前をつけた。

正直ここらへんの違いがよくわからない…


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