#327 [音楽] 無調性音楽を体系化した技法
第47週 第5日(金)音楽「十二音技法」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は音楽「十二音技法」です。
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本の要約
「月に憑かれたピエロ」などの作品でアルノルト・シェーンベルク(1874~1951)は世界中の聴衆に挑戦したが、彼の新たな無調性システムは、依然として「自由無調性」で、この新しい音楽言語の文法は、まだしっかりと形作られていなかった。その解決策としてシェーンベルクは、理論書やその後の作品でシステムを体系化した。それが十二技法である。
十二音技法とは、西洋音楽における12の半音のひとつひとつを均等に重視する作曲技法だ。十二音技法は、12の音高を一列に並べ、この音列を原則としてすべて演奏されるまでは、どれかの音を繰り返してはならない。
作曲においてシェーンベルクは、調整的にとみなした音程を避け、完全八度や三度の心地よい和声は、中心音を連想させるので使わないようにした。無味乾燥で音は不快だったにもかかわらず、十二音音楽は、第二次世界大戦が終わる1945年ころからは中心的な様式となったが、1970年代に入ると、電子音楽などに取って代わられた。
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アルノルト・シェーンベルク(1874~1951)
無調性音楽を世に知らしめた人物。2人の弟子とともに新時代を開拓してきた。
音楽の可能性と音階の自由を謳った無調性音楽だが、十二音技法を作ったことによって余計に堅苦しくなった気がする。
今の時代がもし無調性音楽が主流だとしたら、音楽を好きになっていなかったかも…。
というか、4週連続で無調性音楽を取り上げるのには何か理由があるのだろうか。音楽の歴史においてそれほど重要なものなのか?それても著者の趣味だろうか。