#114 [文学] 異教とキリスト教が交差する大英雄叙事詩
第17週 第2日(火)文学「ベーオウルフ」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は文学「ベーオウルフ」です。
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本の要約
8世紀に成立した作者未詳の長編詩「ベーオウルフ」は、古英語で書かれた一大英雄叙事詩だ。
「ベーオウルフ」の物語は、6世紀デンマーク人(デネ人)の王フロースガールの宮殿から始まる。何年も前から、グレンデルという怪物が夜な夜なフロースガールの宮殿を襲っては、騎士たちを食い殺していた。そこへイェーイランド(スウェーデン南部の地域)の若き王子ベーオウルフが、何の前触れもなく兵士の一団を率いて到着し、たちまち怪物を退治した。しかし、グレンデルに劣らず恐ろしい母親怪物が息子の復讐にやってきたので、ベーオウルフは母親をねぐらまで追いかけていって殺した。英雄として母国に戻ったベーオウルフは、王として50年間、国を治め、最後には人民をドラゴンから守って死んだ。
主題は、古代ゲルマン人の戦士の掟に、当時の北ヨーロッパではまだ比較的新しかったキリスト教の要素が混在している。腕力、武勇、忠義、復讐が称賛されていた伝統に、謙遜や許しと言ったキリスト教的な主題を組み込もうと努力している。
古英語は、吟遊詩人が数千行もの詩を暗唱できるよう、複雑な頭韻法を採用している。
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古英語
450年ごろから1150年ごろまでイングランドで使われた、現代英語の祖語にあたる言語。
バイキングによりイングランドに古ノルド語が持ち込まれ、古英語に影響を与えた。古英語は均一の言語ではなく、方言があり、時期によっても異なる。
方言は大きく分けて、ノーサンブリア、マーシア、ケント、ウェセックスの4方言に大別される。
関係ないけど、ゲーム「アサシンクリードヴァルハラ」で登場する時代と地名でちょっと興奮する。
もしかしたら・・・
ヴァルハラにもこの物語が関係しているかもしれない。わかんないけど。
時代もマッチしてるし、土地も一緒だし、ゲーム内で小ネタとしてでも見つけられるかもしれない。今度やるときに注意してみよう。UBIってそういう細かい演出入れてくるから可能性はある。