#57 [歴史] ヨーロッパ人の大半がこの人の血を受け継いでいるらしい。
第9週 第1日(月)歴史「カール大帝」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は歴史「カール大帝」です。
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本の要約
476年に西ローマ帝国が崩壊したのち、戦争と無秩序の時代に突入した。対立する諸部族が、帝国の崩れゆく遺領をめぐって絶えず争いあった。芸術と科学の進歩は停滞した。のちにこの時代を暗黒時代と言われるようになった。
カール大帝(シャルルマーニュ、742~814)は、現在のドイツにあった王国の君主で、8世紀に西ローマ帝国だった地域の多くを初めて再統合して巨大なヨーロッパ帝国を築いた。ローマ教皇は800年のクリスマスの日に、彼を神聖ローマ帝国の初代皇帝として冠を授け、キリスト教新世界の指導者とした。
800年に成立を宣言した神聖ローマ帝国が、実際にヨーロッパを統一することはなかった。この国は半ば独立した300以上の領邦で構成されており、その中には面積が小さい国もたくさん存在した。この帝国は、次第に実体を失いながらも、1806年に最後の神聖ローマ皇帝が退位するまで続いた。
最新の遺伝子研究の結果、ヨーロッパ人の大部分がカール大帝の血を受け継いでいることが明らかとなった。
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暗黒時代
カール大帝により西ローマ帝国の復活を遂げるも、戦乱の世が終わることはなかったみたい。俗に暗黒時代とは後のルネサンスがくるまでの時代を指し、ルネサンスが栄えた14世紀以降あたりまで戦いに明け暮れる日が続いた。
カール大帝はもともとゲルマン人のいち部族フランク族の王で、祖父の時代から近隣諸部族の多くを併呑していた。
ゲルマン人の血をひくカール大帝は蛮族という言う名にふさわしい略奪と占拠を繰り返した時代の代表者ということになる。
西ローマを統一したと言いつつも1000年近く争いが絶えなかったわけだからあんまり凄さはわからないし、反発がおおきい何かしらの欠点があったかもしれないな。
極論、みんな家族みたいなもの?
今テーマ最大の謎、ヨーロッパ人の大半はカール大帝の血を受け継いでる説。どゆこと?
カール大帝は5度の結婚と、知られているだけでも子どもが20人もいるとのこと。それがねずみ算のようにわらわらヨーロッパ中に増えていったということなのか。今では考えられない状態ではあるが、もしかしたらあり得ん話でもないのかもしれない。相変わらず昔の子作りえぐいな。
ヨーロッパ人はそういった事実をどう受け止めているのだろうか。まぁ今となってはそこまで古い人のこと関係ないのかも知れないが、有名人の血をひいててラッキー♪くらいに思っているのかな。それに、みな同じ血を受け継いでるなんてすこし親近感がわいていいね。
名剣ジュワユーズ
カール大帝が戦いの際に持参していたとされる剣。今ではパリのルーヴル美術館に収蔵されている。こういうのは純粋にワクワクするよね。
またゲームの話をちょっと。
以前古代ギリシャを舞台にした「アサシンクリードオデッセイ」というゲームが本書を読み進めていく上で大いに役立っていたのだが、今回も少し役に立ちそう。
同じ会社から出ている「アサシンクリードヴァルハラ」が9世紀のイングランドを舞台にした略奪と占拠をテーマにしているゲームを絶賛プレイ中である。
ただ、今回の時代は芸術も文化も衰退したものになっており、ゲーム内でも芸術的建造物がメインと言うよりも、戦いがメインとなっているので歴史的に見るとあんまり役には立たないかも。