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#211 [歴史] 第7代アメリカ合衆国大統領

第31週 第1日(月)歴史「アンドルー・ジャクソン」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は歴史「アンドルー・ジャクソン」です。

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本の要約

■アンドルー・ジャクソン(1767~1845)
アメリカの第7代大統領で、在任期間は1829年から1837年までだった。
現サウスカロライナ州で生まれたジャクソンは、独立戦争時、13歳で大陸軍に加わりイギリス軍と戦った。アメリカの独立後は、テネシー州で法律家・政治家として活動し、1812年の米英戦争では再び軍に入って部隊を率い、ニューオーリンズの戦いではイギリス軍に奇襲をかけて大勝利を収めた。

1824年の大統領選に出馬するが、第二代大統領の息子、ジョン・クインシー・アダムズに敗れ落選。続く4年間で選挙制度の民主化を求めるキャンペーンを実施した。1828年の選挙でアダムスをやすやすと破った。
ジャクソンの当選はアメリカの政治制度が変わる先駆けとなり、上流階級だけがホワイトハウスを支配することはなくなった。

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国民的英雄の裏側

選挙では戦争の英雄として支持を集め、政治家としてのアイデンティティは庶民の味方におき、イメージを形成させた。
一方で、インディアンや黒人などに対する人種差別主義者であり、「インディアン移住法」を制定し強制隔離をしたりした。ジャクソン自身100人以上の黒人奴隷を所有し、これを酷使していた。

ジャクソンは、インディアンは白人とは相容れない存在とし、1833年には議会での一般教書演説で、以下のような演説を行った。

インディアン問題に関する私の確信はもはや揺るぎない。インディアン部族がわれわれの定住地に囲まれ、我々の市民と接触し共存するなど不可能だ。
やつらには知性も勤勉さも道義的習慣さえない。やつらには我々が望む方向へ変わろうという向上心すらないのだ。我々優秀な市民に囲まれていながら、なぜ自分たちが劣っているのか知ろうともせず、わきまえようともしないやつらは環境の力の前にやがて消滅しなければならないのは自然の理だ。

これまでのインディアンの運命がそうだったように、インディアンたちが消滅しなければならない事態が避けられない場合、彼らは我々白人の領土の外へ出ていくことが必要だ。その場合、我々が求める新しい関係に沿った政治体制を彼らが受け入れた場合のみ、これは可能となるのだ。

そんなこんなで、熱狂的な支持者がいるなかで、敵も多く存在した異色の大統領として歴史に残っている。

今では悪名高いイメージのほうが強いのかも知れない。

奴隷問題はこういった歴史上の人物が公認していたという事実がはびこるから、なかなか消え去らないのかもねぇ…


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