# 266 [宗教] イスラム世界で最も影響力を持った神学者・哲学者のひとり
第38週 第7日(日)宗教「ガザーリー」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は宗教「ガザーリー」です。
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本の要約
■アブー・ハーミド・ムハンマド・イブン・ムハンマド・アル=トゥースィー・アル=ガザーリー(1058~1111)
イスラム世界で最も影響力を持った神学者・哲学者のひとりだ。
ガザーリーは、スンナ派の四方学派のひとつシャーフィイー学派の法学を学び、同学派の教師となった。
ガザーリーの主要な著作のひとつに「哲学者の自己矛盾」がある。この著書でガザーリーは、世界の出来事は、その時の神の気分で決まると主張した。これはすなわち、自然界の因果律における他の原因をすべて排除し、あらゆるものを神の手に委ねるということである。
また、ガザーリーは、宗教的な問題に答えるのに理性を使うという誤りを犯しているという。
1095年、アラブ世界の各地を旅し、スーフィー教団のひとつに従うようになった。ガザーリーは支持者が非常に多かったので、彼が当時勃興してきたスーフィー教団の思想を取り入れたことにより、スーフィズムは社会の主流で信頼を得たと考えられている。
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名前ながっ・・・
ムハンマド二回入ってきちゃってるけど。イスラム教徒のひとは名前に始祖である「ムハンマド」を入れる傾向にあるのかな。
もし、自分だったら、尊敬するヒトと同じ名前にはなりたくないと思うけどなぁ。世襲とかでもあるまいし。
スーフィズム
9世紀以降に生じた、イスラム教の世俗化・形式化を批判する改革運動であり、修行によって自我を滅却し、忘我の恍惚の中での神との神秘的合一を究極的な目標とする、一種の内面化運動である。
禁欲的で厳しい修行を行い、ズィクルという祈祷句を読み上げる儀礼をし続けると、神に思念を集中し一心不乱に連祷することで忘我の境地に至り、神と同等レベルの精神状態を永続的に得られると考えられてきた。
イスラム教徒の中でも更にコアな団体といったところか。
今でも多くの教団が活動しているが、抑圧されたりしている地域もある。
科学がどんどん発展していく中で、神がすべてを創造するという考え方がまかり通る世界がどうにも受け入れがたい。あえて、視野を狭くする必要があるのか。
神にすべて委ねるより、自分自身で出来ることは生み出したりするほうが、楽しいと思うのだが、そうはいかないのかな。