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#231 [宗教] イスラム教の跡継ぎ問題での解釈違いで起きた宗派の分裂

第33週 第7日(日)宗教「シーア派とスンナ派」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は宗教「シーア派とスンナ派」です。

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本の要約

イスラム教の教派

■シーア派
ムハンマドはガディール・フンムという場所で説教を行い、その中で、自身のいとこで、娘婿でもあるアリーについてしきりに語り、彼を褒め称えたと主張している。そして、ムハンマドが褒め称えたことを、アリーに全イスラム教徒を指導するよう求めたのだと解釈している。よってシーア派は、アリーは初代の指導者(イマーム)だったと信じている。将来のイマームはアリーの血統を受け継ぐ子孫でなくてはならないと主張している。

■スンナ派
ムハンマドはたしかにガディール・フンムで説教をしてアリーを褒め称えたが、それはアリーをイスラム教の次の指導者にするという意味ではなかったと主張する。彼らはアブー・バクルが初代カリフ(後継者)になったと考える。アブー・バクルはムハンマドの親友で、ムハンマドの妻の父親でもあった。

両派は数百年にわたって別の道を歩んできたため、両者の溝も広がっている。政治問題として分裂した問題が、今では教義やイスラム法や儀礼も、様々な点で変化してきた。こうした違いを生んだ大きな原因は、ハディースにある。ハディースとは、ムハンマドと彼に付き従った者たち(教友)の教えを記録して物語る口伝伝承のことだ。シーア派は、、起源をムハンマドとアリーに遡ることの出来るハディースのみを本物と認め、スンナ派が神聖とみなしていてもシーア派では尊重されないハディースも多い。

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ムハンマドのカリフ(後継者)問題

イスラム教は、キリスト教徒違ってかなり信仰に忠実というか、誠実な部分があると思う。

キリスト教が分裂したのも、政治問題ではあったが伝承の解釈の違いによって揉めたわけではない。ローマ教皇の権力をがあまりにも強すぎたため、中央集権化が進み富と名声を独り占めする流れができていたところに不満を覚えた人たちがでてきた。

宗教的権威は聖書のみに存在するのであって、ローマ教皇にはない。

そう信じていたひとたちはキリスト教の最大の教派であるカトリック教会から分裂すべく様々な教派が生まれることとなった。

キリスト教は人の欲望から生み出された、醜い分裂だったが、
イスラム教は解釈の違いという部分で分裂をした。

もしかしたら、これも権力が強い人物の有利になる仕組みがあるのかもしれないが、表向きは宗教に忠実だったがゆえの真面目な教徒がもたらした分裂だと思っている。

まぁ、どっちでもいいけど教義やイスラム法まで変わってくるのはどうして?とは思ってしまう。

現在では、スンナ派が最大の宗派で、イスラム教徒の約90%を占めているらしい。時代とともにシーア派の硬い考えが浸透してこなくなってきたのかもね。

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