#150 [視覚芸術] 世界で最も美しいインドの墓廟
第22週 第3日(水)視覚芸術「タージ・マハル」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は視覚芸術「タージ・マハル」です。
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本の要約
インドのアグラにあるタージ・マハルは、白い大理石でできた墓廟で、ムガル帝国の皇帝シャー・ジャハーンの后ムムターズ・マハルが第十四子を出産中に亡くなった後、彼女を葬るため、1631年から1648年、追加工事に1653年かけて建設された。
タージ・マハルは複合建築で、大門、庭園、墓廟本体、西側のモスク、モスクと左右対称になるよう東側に建てられた迎賓館の5つで構成されている。
建設には17年以上かかり、作業には2万人が従事した。
墓廟は、白大理石を敷き詰めた1辺100メートルの四角い基壇の上に立てられている。建物全体は、幅の長さと高さが等しい。ドーム部分の高さが44.4メートルで、建物のファザード(正面)と全く同じ高さだ。この風船形のドームの内側には、もう一つ、一回り小さなドームがあり、全体が二重構造になっている。
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世界で最も美しい建築物といっても過言ではない。計算しつくされた左右対称の設計は簡単に真似できるものではない。
建築家は諸説あるが、ペルシア人建築家ウスタード・イーサー・ハーン・エフェンディで、細かい点は弟子のウスタード・アフマドに任せたようだ。
妻のために17年かけてお墓をつくるって、今じゃ考えられないよな。
1983年にユネスコ世界遺産に登録された。ただ、建物の傷みが年々激しくなっているらしいので、現在のような姿がいつ崩壊するかもわからない。なくなるまえに一度は見てみたい建築物だ。