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#318 [視覚芸術] 最も有名な20世紀芸術家のひとり
第46週 第3日(水)視覚芸術「パブロ・ピカソ」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は視覚芸術「パブロ・ピカソ」です。
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本の要約
■パブロ・ピカソ(1881~1973)
スペインのマラガで生まれたピカソは神童だった。美術教師だった父は、幼い息子の才能を見抜いた。
・青の時代
1901年に親友が自殺。この時期のピカソは、主題とした悲しみや貧困を表現するためさまざまな青い影を使った絵画を描いた。
・バラ色の時代
サーカスの芸人や道化師の絵を集中的に描き始めた。
1907年、ピカソは自身初のキュビスム作品「アヴィニョンの娘たち」を制作した。ピカソは、自らの様式や絵画への取り組み方を常に見直し続けた。例えば1917年、彼はモノクロだったキュビスム的絵画に再び色彩を取り入れ始めた。
1930年代半ばにスペイン内戦が勃発すると、ピカソの作品は政治色を濃くしていった。その中で最も有名な絵画「ゲルニカ」(1937年)は、バスク地方の小さな町が、ファシストであるフランシスコ・フランコ将軍の命を受けたドイツ軍爆撃機によって壊滅する様子を描いている。
第2次世界大戦中、ピカソはナチの占領するパリで過ごしたが、その名声の御蔭で迫害されることはなかった。1973年、ピカソが亡くなると、フランス政府は彼の作品の多くを相続税として徴収し、それをもとにパリにピカソ美術館を開いた。
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アヴィニョンの娘たち(1907年)
本書で何度もこの名前が出てくる。それほど芸術に影響を与えた作品なんだな。この作品で、西洋絵画における女性美の基準から離れ、人物像のモデルとして、ポリネシア、イベリア半島、およびアフリカの彫刻を使ってる。
これが受け入れられる美意識のあるパリは、相当民度が高い。
「ゲルニカ」(1937年)
美術史において最も力強い反戦絵画芸術の1つとして評価されており、内戦による暴力や混沌に巻き込まれて苦しむ人々の姿を描いている。
こういう作品をかけちゃうあたり強いよな。即処刑されかねないのに。