#302 [歴史] 後の世界大戦で使用する武器の実験場となったスペイン内戦
第44週 第1日(月)歴史「スペイン内戦」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は歴史「スペイン内戦」です。
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本の要約
スペイン内戦は、共和国に忠誠を誓う左派の社会主義者と、フランシスコ・フランコ将軍の下で反乱を起こして最終的に勝者になった右派のナショナリストの戦い。
1936年から1939年まで続いた凄惨な戦いで、これによって兵士と民間人を合わせて数十万人が命を落とした。その残忍さにおいて、スペイン内戦は第二次世界大戦の非道ぶりを予告するものだった。
ファシスト政権下のイタリアとナチ政権下のドイツはフランコを支持し、スペインを兵器や戦術の実験場として利用した。1937年、ドイツ空軍はスペインの町ゲルニカを空爆した。これに怒ったパブロ・ピカソは、有名な反戦絵画「ゲルニカ」(1937年)を制作した。
共和国派にはソ連が武器を提供した。また、左派寄りの西側知識人たちが共和国軍に加わった。
1939年3月、反乱軍はついに首都マドリードを共和国軍から奪い、以後、反乱の首謀者フランコ将軍は1975年に死ぬまでファシズムの独裁者としてスペインを支配した。
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アメリカからの義勇軍
まさかここでアーネスト・ヘミングウェイが関わってくるとは。
選挙で選ばれたスペイン政府を守ることは、共産主義者や、知識人の間で、ロマンを掻き立てる関心事となった。欧米市民の知識人らも数多く義勇軍として参戦した。その中のひとりに本書でも紹介した作家、アーネスト・ヘミングウェイもいた。
実際に戦争に参加してみたヘミングウェイは、戦争の残忍さに絶望して、その後小説家として開花することになる。
当時の感覚だと戦いが美化されて映っていたのかな。
レコンキスタの再来
スペインって何かと内戦が耐えない地域だということが、歴史を紐解くと見えてくる。
宗教がらみでスペインを含むイベリア半島の取り合いで約800年もの戦いが続いたり、現代では考えられないほど混沌とした地域だ。
今後このようなことが起きないことを願うしか無いな…