#109 [科学] 太陽から降り注ぐ有害な紫外線を防ぐ役割を持つ
第16週 第4日(木)科学「オゾン層」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は科学「オゾン層」です。
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本の要約
地球の大気は、いくつかの層に分けられる。
■対流圏
人間が住んでいる層。酸素が豊富に含まれていて、高さはエベレストの山頂より少し高い程度。
■成層圏
地表から10~50キロメートルの層。ここには地球にあるオゾン(O3)の90%がある。
■オゾン層
成層圏でオゾン濃度が最も高い部分を指し、海面からおよそ25キロメートルのところに広がっている。
オゾンは酸素原子が3つでできている。酸素との数の比は、酸素分子200万個に対してオゾン分子はたった3個しかない。
オゾンは、太陽から降り注ぐ有害な紫外線(UV)の97~99%を吸収する。UVは、白内障や日焼け、皮膚がんの原因となる。
しかし、人工有機ハロゲン化合物クロロフルオロカーボン(塩化フッ化炭素、通称フロン)がオゾンのUV吸収を妨害してしまう。
20世紀半ばにフロンが発明された時、これは夢のような化合物だと考えられた。全世界のフロンの使用量は、1988年までで合計1500万トンにも上がった。フロンが成層圏に達すると紫外線で分子が破壊される。この時放出された塩素がオゾンと反応して、オゾンを破壊するのである。
20世紀後半にオゾン層が減少したため、1987年にモントリオール議定書が結ばれ、先進国でのフロンの利用が正式に禁止された。
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クロロフルオロカーボン
フロンは、燃えにくく、科学的に安定であり、液化しやすく、人体に毒性がないといった多くの利点がある。
エアコン、カーエアコン、冷蔵庫、自動販売機、飲食品冷蔵、冷蔵ショーケース、冷水機などの冷媒、断熱材などの発泡剤、半導体や精密部品の清浄剤、パソコンなどのダストブロワーなどのエアゾールなど幅広い用途に活用されてきた。
確かに、これだけ見れば人間にとって便利なものばかりに使用できて、しかも毒性が無いなんて使い放題かと思うわな。
最近の製品はフロンを使用しない用に別の技術を代用しているみたいだが、一体どこまで本当だろうか。
消費者側も意識して何の成分が使用されているか覚えたほうがよさそうだ。
(CFC、HCFC、HFC)←これが目印
オゾン層の現在
20世紀半ばよりも依然として明らかに薄くなっているらしい。まだ治っていないんだ…ただ、回復傾向にあるのも事実で、21世紀末にはもとに戻るのではないかと考えられている。
希望はある。
これも、フロンを使用しないという意識を持つことが大切。
夏シーズンの日差し
オゾン層が破壊されている地球で、日差しが特に厳しい夏なんか有毒が空から降り注いでいるのも同然。
日焼けと称し、カンカン照りの太陽のもと身体を黒焦げにするのはやめよう。UVカットの日焼け止めは忘れずに。下手したら普段から持ち歩いてもいいのかも。