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#185 [視覚芸術] 歴史や神話ではなく、日常や光の性質を重視した芸術運動

第27週 第3日(水)視覚芸術「印象派」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は視覚芸術「印象派」です。

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本の要約

印象派は、1870年代のフランスで始まった。印象派の画家たちが目指したのは、対象が人間の目に映ったときの視覚的印象を再現することだった。

それまでの芸術家たちが歴史や神話からテーマを選んでいたのとは異なり、印象派は自分たちの周囲にある日常の世界を描いた。対象に当たる光の効果を捉えるには素早く描かなくてはならず、そのため、あらかじめ下絵を書いたり構図を考えたりすることはなく、自然をそのまま描いた。
目に入るものが完全に静止していることはほとんどないと理解していたので、対象を対象を明確な輪郭線では描かず、太くて淡いタッチで色を塗り動いているような印象を作り出した。絵画をパレットで混ぜることはせず、絵具をそのままキャンバスに直接塗った。

印象派の発展に大きな影響を与えたのが、写真の発明だ。印象派は、まるで写真家のように、光学と光と色に関心を持った。また、世界を目に見える姿そのままに捉えること重視した。

■有名な印象派の画家
・エドゥアール・マネ(1832~1883)
・クロード・モネ
・オーギュスト・ルノワール
・エドガー・ドガ
・アルフレッド・シスレー

印象は独自の展覧会でモネの「印象・日の出」(1872年)と第された絵を見たルイ・ルロワという批判的評論家が、この芸術家集団に対する蔑称として「印象派」という言葉を使い始めたと言われている。

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印象・日の出

画像1

モネはこの作品に関して、「ル・アーヴルで部屋の窓から描いた作品で、霧の中の太陽と、そそり立つ何本かのマストを前景に描いた」と述べている。フランス北西部の都市ル・アーヴルの港の風景をやわらかい筆の動きで描いている。

舞台の踊り子 (1876年ごろ)

画像2

エドガー・ドガの作品。バレリーナが両手を広げ、具優雅に踊る一瞬の光と動きを捉えた作品。バレリーアが見せる一瞬の身のこなしや表情を、スナップ写真で切り取るように、軽やかに表現しています。

この作品は個人的に好き。基本的に構図にこだわりのない印象派と言われているが、バレリーナが中央から少しずれていてそれがより印象深い絵になっているような感じがする。

他にも、以下のサイトでいくつか紹介しているので、気になる人は是非見てほしい。


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