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#275 [文学] 19世紀アメリカ文学の中で最も広く読まれている作品のひとつ

第40週 第2日(火)文学「ハックルベリー・フィンの冒険」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は文学「ハックルベリー・フィンの冒険」です。

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本の要約

ハックの父親「おとう」は、ごろつきのような飲んだくれで、ほとんど家に居付かないため、ハックは中年の未亡人の世話になっているが、この夫人が何かとハックをお上品にしつけようとするので、ハックは困っている。ある日「おとう」が町に戻ってくると、無理やりハックを人里離れた小屋へ連れていき、散々に殴りつけた。父の暴力から逃れるため、ハックは自分が死んだことにして脱走し、ミシシッピ州の中州に行くと、そこで逃亡奴隷のジムと出会う。

ハックとジムは、いかだに乗って川を下り、その途中で犯罪者や、逃亡奴隷のを探す賞金稼ぎ、詐欺師など、闇の社会で生きるさまざまな悪党たちに次々と出会う。その後いろいろあってジムは捕らえられるが、ハックとその友達トム・ソーヤーによって救出される。結局、全員が無事に戻り、小説の最後でハックは、この地を出て、未開の地であるアメリカ西部を探検しようと決心する。

本作でハックの成長と小説の軸となっているのが、社会の規範が自分の感情や心の声と矛盾しているのをどう解決するかというハックの葛藤である。とりわけハックはジムとの関係に悩む。南部で育ったハックは小さいころから、逃亡奴隷を手助けするのは悪いことだと教えられてきた。しかしジムは、この小説の誰よりも心優しく、まっとうな人物で、最後にハックは、社会の規則が常に正しいとは限らず、自分で善悪を判断するほうが良いことに気づくのである。

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マーク・トウェイン

アメリカを代表する小説家。かの有名な「トム・ソーヤーの冒険」の著者である。

ハックルベリー・フィンの冒険に友達としてトム・ソーヤーが登場するのもそのつながりだったのか。実際に物語的につながりがあるのかは謎だけど。

ちなみに「トム・ソーヤーの冒険」と「ハックルベリー・フィンの冒険」に登場する町やその住人は、マーク・トウェインが実際に住んでいたミシシッピ川沿いの町、ミズーリ州ハンニバルというところがモデルになっている。

そうなると、暴力を振るう「おとう」や、心優しい逃亡奴隷「ジム」は、本当に実在した人物なのかもしれない。

本書で読んでいたからわかったけど、北部と南部で奴隷の扱いや価値観について真逆の意見が対立している。

そういった背景を知っていたから、南部に住むハックの状況もなんとなく飲み込めた。

実際に読んでみたらもっと酷い描写もあるのだろう。
トム・ソーヤーの冒険とともに読んでみたい。



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