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#317 [文学] 19世紀前半ヨーロッパとアメリカを席巻した知的・芸術運動
第46週 第2日(火)文学「ロマン主義」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は文学「ロマン主義」です。
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本の要約
ロマン主義とは、19世紀前半にヨーロッパとアメリカを席巻した広範にわたる知的・芸術運動のことだ。
啓蒙思想家が経験論や合理論を重視していたのに対し、ロマン主義者は、理性や知性ではなく、人間の感情や情熱こそが正しい導き手だと主張した。そのためロマン主義文学は、創造性・想像力・感性を重んじ、各自の個人的考えを重視して伝統的な因習を否定した。
・メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」(1818年)
・アレクサンドル・デュマ・ペール「モンテ・クリスト伯」(1844~1845)
・ウィリアム・ワーズワースとサミュエル・テイラー・コールリッジの共作詩集「抒情民謡集」(1798年)
・ヴィクトル・ユーゴー「ノートルダム・ド・パリ」(1831年)
19世紀後半になると、ロマン主義は写実主義に取って代わられた。しかし、その影響は強く残り、今でも西洋文学の古典として人気を誇っている。
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「フランケンシュタイン」(1818年)
ハロウィンなどでよく聞く、フランケンシュタインの元ネタ。驚いたことにフランケンシュタイン自体は怪物ではなかった。フランケンシュタインは科学者で、彼が生み出した怪物がいつしかハロウィンでフランケンシュタインと呼ばれるようになっていたのか。
あらすじだけでも面白い。読んでみたくなった。
「ノートルダム・ド・パリ」(1831年)
これもあらすじだけでも面白い。どれもかれもしょうもない性格をしているけど、これが人間の奥底にある感情や情熱を描いたということなのだろうか。ロマン主義としてどのように評価すればよいかわからないが、面白そうなのは確かである。