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#338 [文学] ハーレム・ルネサンスを象徴する詩のひとつ。

第49週 第2日(火)文学「僕もアメリカを歌う」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は文学「僕もアメリカを歌う」です。

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本の要約

僕もアメリカを歌う。

僕は色の黒い兄弟。
客が来ると
飯は台所で食えと追い立てられるけれど、
僕は笑って、
しっかり食べて、
強くなる。

明日、
客が来ても
僕はテーブルにいよう。
誰もあえて
僕に向かって
「台所で食え」とは言わないだろう。
僕だそうすれば。

それに、
連中は僕がどれほど美しいか分かって
恥じ入るだろう ーー

僕もアメリカだ。

ラングストン・ヒューズの「僕もアメリカを歌う」(1926年)は、1920年代に起こったアフリカ系アメリカ人の文化手覚醒の芸術的創作活動の復活運動であるハーレム・ルネサンスを象徴する詩の一つだ。

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筆者の強い思い

詩を見る限り、筆者もアフリカ系アメリカ人の一人であることがわかる。そしてアメリカ社会で二流の地位に置かれている悲しい現実も伺えるが、それを軽々しく吹き飛ばすほどの未来への希望が溢れているのがとても良い詩だと思う。

本書の最初の方でハーレム・ルネサンスについて少し触れた。
現在のアメリカでも有色人種への差別というのは、少なからず行われていると聞く。ニュースでも度々流れるトピックだ。自由の国が本当の意味でフリーダムになる日がいつか来るのだろうか。

コロナが始まってアジア人への差別もあるときく。意外と白人系アメリカ人以外は住みにくい土地なのかもしれない。


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