#271 [音楽] 祖国の民族音楽を再評価する音楽運動
第39週 第5日(金)音楽「19世紀の民族主義」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は音楽「19世紀の民族主義」です。
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本の要約
100年以上に渡り、ウィーンは芸術音楽の世界的中心地だった。しかし1840年代に、各地で革命が起こると、作曲家たちが、祖国の民族音楽を再評価することで民族主義運動への支持を表現した。
■主に祖国を思って曲を作曲した人物
・ポーランド
フレデリック・ショパン(1810~1849)
・チェコ
ベドルジフ・スメタナ(1824~1884)
アントニーン・ドヴォルザーク(1841~1904)
レオシュ・ヤナーチェク(1854~1928)
・ドイツ
リヒャルト・ワーグナー(1813~1883)
リヒャルト・シュトラウス(1864~1949)
・ロシア
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840~1893)
ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844~1908)
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ショパン「英雄ポロネーズ」(1842年)
ポロネーズとはフランス語で「ポーランド風」の意味であり、ショパンが作曲したポロネーズの中には、英雄ポロネーズ、軍隊ポロネーズ、幻想ポロネーズがある。
力強いリズムと美しい旋律は、ポーランドを敬愛していたショパンの愛国心のあらわれなのかもしれない。
この曲はいいよね。
ドヴォルザーク「スラヴ舞曲」(1878年)
舞曲集。ドイツの音楽出版社、ジムロックからブラームスの「ハンガリー舞曲集」のような舞曲集の作曲を依頼される。
それに応えて作曲されたのが「スラヴ舞曲集」第1集 作品46(上記添付のYuTube)だ。
第1集では主にフォヴァルザークの生まれ故郷であるチェコのボヘミア地方の代表的な舞曲が取り上げられている。
華やかさと、生き生きとした舞踏的部分が相まって効いていて心地よい。
チャイコフスキー「序曲 1812年」(1880年)
ロシア政府からの依頼で、ナポレオンに対するロシアの勝利を記念するために作られた曲。
この曲では、通常のオーケストラに加えて大砲も演奏に使うよう指定されている。なんと日本の自衛隊が大砲を「楽器」として演奏している映像を見つけた。
これをやってのける自衛隊の音楽隊。すげぇな。