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#287 [宗教] 神の言葉を伝えるメッセンジャー

第41週 第7日(日)宗教「天使ガブリエル」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は宗教「天使ガブリエル」です。

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本の要約

天使ガブリエルは、イスラム教・キリスト教・ユダヤ教で重要な役割を担っており、神からの重要なメッセージを伝える任務を果たすことが多い。

■イスラム教の場合
ムハンマドが洞窟で瞑想していたとき、その目の前にガブリエルが現れた。ガブリエルは、クルアーンを一節一節唱えながら、ムハンマドに、これをすべて暗記して他の者達に広めよと命じた。イスラム教では、言葉の音の響きが特に重視され、礼拝の言葉はすべてもともとのアラビア語でなくてはならない。

■キリスト教の場合
ガブリエルは神に使える大天使の一人と信じられている。キリスト教の伝承によると、ガブリエルは神の言葉を伝えるため何度か現れている。まず、祭司ザカリアの前に現れ、キリストの先駆者となる洗礼者ヨハネが、ザカリアの妻エリサベトに生まれると告げる。さらに、聖母マリアの前に現れ、あなたはこれからイエスを身ごもると告げる。

■ユダヤ教の場合
ユダヤ教では、ガブリエルは二度ダニエルの前に現れる。一度目は、ダニエルが神から与えられた幻を見たものの、その意味が理解できずにいたところへ、神がガブリエルを遣わして幻の説明をさせる。二度目はユダヤ人のバビロン捕囚がもうすぐ終わると予告する。

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神のメッセンジャー

どの宗教もガブリエルの位置づけとして、神の言葉を届ける伝言役として登場する。キリスト教に限ってはその伝言のことを「受胎告知」といったりするみたい。

またイスラム教では、ムハンマドが復活を遂げた後、天に昇天するときに一緒にいたのがガブリエルとされている。

神と人間の橋渡しとしてとても重要な位置に存在するガブリエル。
受胎告知はテーマが「妊娠」ということもあり絵画では女性的・中性的に描かれることも多い。それに加えて、ガブリエルが神の玉座の左側に座っていたとさられており、主人の左に座すのは女性とされていたことから、ガブリエルは女性であるとの説も生まれた。

しかし、一般的には天使は性別はないとされている。

受胎告知 (レオナルド・ダ・ヴィンチ)

画像1

「ルカの福音書」に記されている、大天使ガブリエルがキリスト受胎を告げるために聖母マリアのもとを訪れた場面を描かれている。

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