#208 [音楽] 彼の人生が彼の音楽を色づけている。
第30週 第5日(金)音楽「エクトル・ベルリオーズ」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は音楽「エクトル・ベルリオーズ」です。
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本の要約
■エクトル・ベルリオーズ(1803~1869)
フランスのグルノーブル近くに生まれたベルリオーズは、医師だった父の意向でパリの医学部へ進学したが、パリでロマン派の精神に心奪われ、ベルリオーズは学業を辞めパリ音楽院に入学した。
1827年、シェイクスピアの「ハムレット」の上演を見たことがベルリオーズの人生を変えた。主要な登場人物オフィーリアを演じるアイルランド人女優ハリエット・スミッソンに一目惚れし猛烈に求婚したのである。彼女に断られると、ベルリオーズは音楽で彼女の心を勝ち取ろうと決心する。こうして生まれたのが、19世紀で重要な楽曲の一つである標題音楽「幻想交響曲」(1830年)だった。
数年後ベルリオーズはハリエットとついに結婚するが、時間が経って醒めてしまった二人の愛は長く続かなかった。
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「幻想交響曲」(1830年)
女優と結婚するために頑張った作品。若い作曲家が主人公の物語。彼は美しい乙女に夢中になるが、思いが届かぬ絶望から、アヘンを飲み自殺しようとする。ところがアヘンが致死量に足らず、死ぬ代わりに目まぐるしく変化する5つの幻覚を見る。この幻覚がそれぞれ5つの楽章と対応している。
主人公を自分の感情とリンクさせて作曲した作品といえるだろう。これほど情熱をこめて作る作品だからこそ、意中の相手のみならず、世界中の人々にも感情が伝わって人気になったのだろう。