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#17 アテネの守護神アテナ・パルテノスが祀られている神殿

第3週 第3日(水)視覚芸術「パルテノン神殿」

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。

今日は視覚芸術「パルテノン神殿」です。

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本の要約

パルテノン神殿は、有名な政治家ペリクレスの命により、ペルシア軍に対するギリシア軍の勝利を記念するため紀元前447~紀元前432年に建設された。

アテネの守護神アテナ・パルテノスが祀られていた。
現存するギリシア神殿のうち、保存状態が最も良いものの一つ。

パルテノン神殿はアテネ没落後も何百年にもわたって礼拝の場所として使われていた。
6世紀には協会に変えられ、1458年にギリシアを征服したオスマン帝国によってモスクに変えられた。

1687年の戦いの際には、神殿に保管されていたオスマン軍の火薬にヴェネツィア軍の砲弾が命中し、神殿は大破した。

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またまた「アサシンクリードオデッセイ」の時間です

ほんとにあのゲームやっててよかったな。こんなにゲーム内ゆかりのテーマがでるなんて思わなかった。

そう、私の大好きなゲーム「アサシンクリードオデッセイ」でもパルテノン神殿が登場する。しかもゲームの時代は紀元前430年というまさにパルテノン神殿完成間近の年。

今思えばゲーム内で外壁のレンガなどを建築している作業員とかいたなぁ。

そしてゲーム内では大破していないオリジナルのパルテノン神殿を見物できるところがおおきなポイント。

建築様式

当時の神殿建設には主に3つの様式のうち一つが採用されることが多かったと。
・ドーリア式
列柱は短く、ほとんど装飾を用いずに屋根を支えている。そのため印象は「荘重」と言われることが多い。

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・イオニア式
イオニア式建築の特徴は列柱の頭部に渦巻装飾を持つことである。そこから「優雅」と表現されることが多い。

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・コリント式
列柱の上部の複雑な装飾で、植物やつるを図案化した装飾がほどこされているので、「華麗」とか「繊細」と感じられる。

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パルテノン神殿はドーリア式イオニア式の2つの要素を組み合わせているのが特徴とのこと。

ホントに様式が使われているのか見てみよう。

ゲーム内で実際にその様式通り再現されているのか気になるところ。
レッツギリシアの世界へ。

まずドーリア式。世界の窓さんいわく、パルテノン神殿の柱はドーリア式だと書いてある。さぁ見てみよう。

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コチラがゲーム内のパルテノン神殿。めちゃかっこよくない??
現在では見ることのできない完全体の建造物を拝むことのできるこの胸の高まりがわかるだろうか。改めて見ると圧巻ですね。

さぁ問題のドーリア式の柱。近くによってみよう

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確かに柱自体は派手な装飾はない印象。それでもこれだけおおきい柱が並んでいるのは圧巻。そして本物の写真そっくり!!すげぇ!

渦巻装飾が特徴のイオニア式

そしてもう一つ採用されているという渦巻式。現実では、パルテノン神殿の北側に建つ、エレクティオン神殿に採用されているという。

探したらゲーム内にもありました。エレクティオン神殿は、パルテノン神殿の敷地内北部に発見。芸が細かい!!!

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こちらがエレクティオン神殿。
おお!全然装飾が違う!!確かにうずまき型になっている。再現度高い!!

パルテノン神殿内陣の彫刻

パルテノン神殿内部の壁には、毎年開かれるアテナ・パルテノスのまつりを描いた一覧のフリーズ(装飾彫刻)が描かれている。

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建物を美しく魅せる技も

パルテノン神殿に使用されている円柱は様式の他にも仕掛けがある。円柱は下へ行くほど太くなるように設計されている。そうすることで、下から見上げる時に実際より高く見えるようにするためだという。

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正面から撮影。おおおおおおおお。たしかにビミョーに下側が太くて上側のほうが細くなっているように見える。

さらなる魅力にどんどん好きになっちゃう。

本書に書かれているほとんどがゲーム内でも再現されていた。これは普通にプレイしていただけでは気づかなかった部分で、本書を読まなければこんな細部にまで目がいかなかった。
よりこのゲームが好きになったし、歴史も相乗効果でますます興味が湧いてきた。



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