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#343 [宗教] 神ではなく生き方を教える宗教
第49週 第7日(日)宗教「儒教」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は宗教「儒教」です。
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本の要約
儒教を始めた孔子は、紀元前551年ころから前479年までを生きた人物だ。彼の思想である儒教は、いくつかの東アジア文化の中核であり、神を信じる宗教ではなく生き方として捉えられている。
孔子は、宇宙の根源的な力を「道」と考えていた。相反しているが互いに保管し合う力である陰と陽が道から生まれ、この陰と陽が、この世界で起こる無限の変化の源になっているという。
孔子の教えは、主として「論語」に記されている。ただし、彼の本来の教えの多くは、今ではわからなくなっている。奏の時代(前221~前206)に孔子の著作は国の政策として禁じられたからだ。現在の儒教の多くは、道教と仏教の思想から影響を受けた「宋学」とよばれる新たな儒教なのである。
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「考」を重んじる
孔子が目指したのは、この絶え間ない変化に耐えられる融和的な社会を築くことだった。彼は、人は生まれながらに善人だが、教養を持たない人間が、社会が乱れると悪を引き起こすと考えた。ゆえに各人の精神を育てることで社会を改善できると思っていた。
そしてそれが「考」という考え方。
孔子は5つの人間関係(五倫)を導き出した。この5つはいずれも上下関係であり、父子、君臣、夫婦、兄弟、朋友と上下関係があり、下の者が常に上のものを尊敬すれば、社会は聖天子が実現させた融和的な状態に到達できると、孔子は考えていた。
聖天子とは…?
教養を持たないものが悪の道にハマりやすいというのよくある話だけど、上下関係を利用して、上のものが幅を利かせるみたいなこともあるから、一概にこの五倫という考え方が正しいとも言えないよな…
そう、教養を持たないものが上下関係の上位にいたらどうなってしまうのか。そこは考えられているのだろうか。