#299 [音楽] 何を表現しているか暗示だけを与える印象主義を音楽に取り入れた音楽家
第43週 第5日(金)音楽「印象主義のクロード・ドビュッシーとモーリス・ラヴェル」
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365を読破しようという企画。
この本の概要についてはこちらを一読ください。
今日は音楽「印象主義のクロード・ドビュッシーとモーリス・ラヴェル」です。
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本の要約
視覚芸術の印象派は、対象や景色そのものを描こうとせず、何を表現しているかの暗示だけを与えようとした。同じようにクロード・ドビュッシーとモーリス・ラヴェルの音楽も、ドイツ音楽の形式構造を意図的に避け、ある場面や考えを直接表現するのではなく、もっと間接的に再現しようと試みた。
■クロード・ドビュッシー(1862~1918)
10歳でパリ音楽院に入学。奨学金を得てローマに留学したのち、パリに戻ってボヘミアン的な生活にふけった。象徴主義者の会合に度々顔を出すようになったドビュッシーは、暗示という考えを音楽に取り入れた。
■モーリス・ラヴェル(1875~1937)
パリ音楽院で学び、パリのボヘミアンたちに交じって暮らした。彼のグループを「アパシュ」というが、これはフランス語で「ならず者」という意味する言葉だ。
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「月の光」(1980年)
ドビュッシーの中でいちばん有名な曲。幻想的で美しい音色は、優雅だけどどことなく悲しさが溢れていてとても聞き心地の良い曲です。
クラシックの中でも一番と言ってもいいくらい個人的に好き。
「ボレロ」(1928)
ひとつの旋律が同じリズム、モチーフを繰り返しながら徐々にクレッシェンドしていく魅惑的な一曲。
この曲はバレエ演者の依頼により、スペイン人役のためのバレエ曲として制作された。そのためいまでもバレエの世界で広く愛される音楽になっている。
この曲も、一度は聞いたことがあるひとは多いのではないだろうか。
当時の音楽界では異端ともとれる2人だが、今まで築き上げてきた型をあえて使わないのは勇気がいることだと思う。