【FromTo】経営合宿(中田)
FromTo COO(仮)なかたの連載2回目です。
第1回の自己紹介に関してはこちらからご覧いただけます。
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第2回は2022年1月25日~1月28日に実施した合宿についての感想を記載していきます。
とその前に2つ、告知です。
代表宮城の合宿に関するnoteです。
47passの告知です。
弊社は、自治体施策の情報収集から申請までの負担を軽減する「47pass」というサービスを構築しています。
登録料・利用料は無料ですので是非登録をお願いします。
それでは本編スタートです。
合宿前の心持ち
実は以前にも経営合宿を1度経験したことがあります。
前回のnoteにも記載しました通り、友人の会社の事業を手伝っていた際、友人と2人で温泉旅館にこもってひたすら議論をし続けました。
トピックとしては、会社のミッション・ビジョンと中長期的なアクションと各プロダクトにおける成長戦略でした。
友人とは日頃から重要な決定や議論が必要な際には直接会って、3-4時間程度は議論をしていました。
ただし、喫緊の課題に対するフォーカスが強かったため、一度まとまった時間をとりつつ、また気分を変えて話そう、といった経緯がありました。
成果を端的に記載すると、大成功でした。
ビジョン・ミッションも明確になり、中長期的に取り組む方針や各プロダクトごとの具体的なアクションプランまで落とし込むことができました。
これを踏まえて、軸足がブレずに1年間走り続けることができた手ごたえがあります。
FromToにあたっても、中田を含め、メンバーの玉城もニューカマーだったということ、そして事業の展開にあたっての本格スタートという時期だったことが重なり、合宿を設けるということで非常に期待値が高かったです。
ただ、前回の自分の経験と異なるのは、FromToの場合はメンバーが4人、そしてうち2人とはオフラインでは初対面であったことです。
2人であればかなり意思疎通もクリアですし、議論のすり合わせについても短時間で済みました。
また、友人は昔馴染みであったこと、既に事業をスタートして何度も議論を重ねていたこともあり、お互いの思考回路や適切な言葉選びなどはかなり目線があっていたという下駄をはいていました。
一方、FromToに関しては、実は代表宮城と会うのも2回目、八木と玉城とは顔合わせ初対面という状況。(オンラインでは顔合わせしていましたが)
自分もうまく話せるかなぁという不安がややありました。
しかし、事前に合宿の設計を八木と玉城が中心となって丁寧に設計してくれたおかげで、当日の議論の流れが非常に具体的にイメージできました。
結果、期待8割・不安2割ということで気を引き締めながら浜松に向かいました。
ここで重要な点の1つ目です。弊社の宮城も挙げていましたが、
合宿は設計から始まっています。そして設計で8割成否が決まります。
当日なんとなく議論すればいいや、ではただでさえ抽象的な議論を中心に行う合宿が、空中分解してしまい当初目指していたゴールを果たせないというリスクが存在します。
この点、意外と見落とされがちではないでしょうか。なかなか「経営合宿を失敗した!」という話は聞く機会が少ないですが、これをお読みの方がいつか経営合宿をする際には、是非事前に丁寧な設計をするよう強くお勧め致します。
(事前の設計については八木が詳しく書いてくれると思います笑)
合宿当日
結論からいうと、スケジュールとほぼたがわず、成果物もきっちり出すことができました。
詳しい概要は是非、弊社代表宮城のnoteをご覧ください。以下、アジェンダのみ転載します。
初日:仲間を知ろう
・ライフラインチャート(自己開示)
・16personalities(自己分析)
・レゴ@シリアスプレイ@(仲間を知る)
2日目:自社を知ろう
・3C分析
・SWOT分析
・バリュープロポジション
3日目:中長期・短期戦略
・将来的にどのような理想の姿になっているか
・中長期・短期それぞれに対して定性・定量分析
・翌日からどう動くか
4日目:MVVの再認識、各担当者の役割→振り返り
・MVVを再度確認し、微修正
・FromToにおいて、自分の立ち位置、役割認識
そして、ラップアップでも議論にあがったこととして、自分が着目した点が以下です。
集中力・タフネスのメンバー間のコントロールが重要
メンバーによって、得意な思考法は当然異なります。
短期集中型もあれば長距離型もある。適切な休みのタイミングや方法もそれぞれです。
必ずしも「集中して長時間議論をすることが、必ずしも良いアウトプットが出るとは限らない」ということです。
普段の業務であれば、比較的馴染みも深いのですが、経営合宿では陥りがちな罠なのかなと思いました。
「せっかくみんなで集まるのだから、長時間議論したい!」という気持ちはよくよく分かりますし、自分自身浜松に向かう時はこのような心持ちでした。
このことに気づけたのは非常に大きな収穫でした。
そして次回以降の大きな反省ポイントでもありますし、今後の通常業務においても気を付けていかねばなと思った次第です。
ちなみに自分は比較的、長時間集中して議論はできるタイプだと思いますが、やはり連続2~3時間が限界です。
合宿の成果物
我々は浜松のコワーキングスペース「FUSE」の会議室に通いどおして実施していましたが、主にホワイトボードを用いて議論し書き込んでいました。
Miroなどを利用しても良かったのですが、せっかくface to faceで会える場面なので極力画面を見ることを避けたかったということもあります。
実際、コミュニケーション上でのメリットは大きく、ほぼ初対面のメンバーとも有意義な関係作りの一助になったと思っています。
ただし、こちらにも落とし穴があります。
合宿のアウトプットを定着化させるのを忘れがちなこと、です。
ホワイトボードの写真を撮って、「できたね、終わり!」ではすぐに頭から消え去ってしまいます。
特にミッション・ビジョン・バリュー、中長期の成長戦略などに関しては、ある種の「当たり前」的な内容です。
そのため、えてして合宿をやったらおしまい、となりがちです。
それを防ぐため、さらにひと踏ん張りして、テキストに起こす・pptに図解化し、いつつでも誰でも見返せる状態にする、ということが重要なのです。
我々は普段利用しているコミュニケーションツールのTOPに成果物を全て転写しました。(宮城のアイデアだったと記憶しています)
これは非常にワークしていると思います。ただ、よく社訓などをオフィスなどに飾っているケースがあり、ややもするとインテリアの一部のように形骸化されてしまうので、そうならないようにしていきたいですね…
合宿後の数日で目に刷り込ませていたおかげで、「自分の中に定着した感覚」があります。
合宿を通じてくたくたになりますが、そこを頑張って「メンバー内への定着・実体化」にまでもっていきたいですね。
総括
と、自分のファインディングスを改めて書いてみました。
言葉にしてしまうと非常に安直ですが、実体験があってこそ自身に定着するのかなと思います。
設計・当日・アウトプットの定着、とどれか1つでも欠けると経営合宿で良い成果をあげたとは言えないのではないでしょうか。
今後もFromToは合宿をやっていく予定ではありますが、このことを忘れないようにしつつ、「もっと良い合宿にするためには」を常に頭におきながら取り組んでいきたいと思います。
(付録)この一か月間でやってきたこと
前回のnoteにて思いついたネタを実践します。
※noteを更新する時に、それまで1カ月でやってきたこと、を都度まとめるのって面白いなー、、、次回更新時には、書いてみます
以下、中田が時間的に多く使ったものについて記載しています。
・投資家との打ち合わせ ※宮城主導
・事業概要説明資料の更新
・ユーザーへのヒアリング/ユーザーへの47pass登録のお願い
・自治体へのヒアリング
・省庁へのヒアリング
・47pass説明用の簡易案内の草案作成
・アライアンス先との打ち合わせ/アライアンス案の検討
・人材採用要件の検討
・47pass開発の要件定義・ディレクションに関するアイディエーションと体制の見直し
・資本政策の概要作成
・47passのブランディング/UI・UXの定義 ※八木主導
・47pass利用規約の準備 ※顧問弁護士と相談しながら
・商標登録 ※弁理士と相談しながら
成果がきちんと出ていたかは、周囲のメンバーの判断に任せますが、ひとまず想定していたことをきっちり取り組むことはできたかなとは思っています。なお、自分が、FromToにおいて、COO(仮)として考える「成果」の定義は以下です。
今あるリソースの中で、「実現可能性×成功可能性×リターンの期待値」、が最も高そうな指針・具体案・アクションプランを作り実行する
偉そうですね、カッコよさげですね。言葉に負けないよう精進していきます。
そして、47passが開発フェーズということもありますが、答えは常にユーザーの中にある、ということをひしひしと感じています。
異口同音に発せられる課題感・改善ポイントなどが出てくると金脈を当てたなぁという感覚になり、テンションが上がります。
広告代理店で勤務していた頃は、担当していたプロダクトやブランドについてもかなりメジャーなものだったので、ユーザーインタビューはインターネット調査を主軸にした、定量的なリサーチをよくやっていました。
そのためユーザーとの対面してのヒアリングは相対的に少なかったですし、実際聞いたところで目新しいファインディングスはなかなか出てこず、想定の範囲内という答えが多かったです。
しかし、今回のFromToのフェーズ掘れば掘るほどザックザックという印象です。
リーン・スタートアップの手法はやはり非常に有効なのだなと実感しつつ、これからも注力していきたいです。
さて向こう1カ月については、ユーザーや自治体の方へのヒアリングに立脚したプロダクトの磨き込みに注力していけたらなと思っています。
次に法人体制としての社内体制整備、スタートアップの方々があまり好ましくないようなお堅い内容でしょうか。
感覚としてはどうぶつの森とかに近いでしょうか。未開拓の地を開墾して、水路を引いて、タネを植えて、作物にして、売っていく、そして新たに家や納屋などをつくっていく、そしてそんな場所に魅力を感じて新たに訪問してくれる人が増えていく。こういった新しい街づくり(社内体制整備)を通じて、街(会社)のメンバーが元気に楽しく暮らしていけるようにしていく、、、と。(どうぶつの森はやったことないけど)
こう書くと「社内体制整備」というのも多少は面白く感じるでしょうか?
この一カ月のことを振り返ると、常に前のめりなベンチャーサイクルでの働き方において、貴重な反省機会ですね。
皆さんの参考になるかは分かりませんが、次回もやっていこうと思いました。
【今回のブログ執筆BGM】
ドミトリー・ショスタコーヴィチ、レナード・バーンスタイン、ニューヨーク・フィルハーモニック / 交響曲第5番
https://open.spotify.com/album/00d6wTUJHGsrxPmbETXGWm?si=ylkk9C0pRym7FfWs5D_nUg
第4楽章の爆速さが最高です
※約4700文字
※所要時間90分くらい
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