追い込みカレー
「一番時間と手間がかかる料理は?」と聞かれたら真っ先に「カレーです」と答えます。
ここ数日、Yさんが難しい宿題に悩まされています。今日も「頭が回らない・・・」と嘆いていました。「昼食は何がいい?」と聞いたら「カレーがたべたいかも」と。
昼休憩まで約1時間・・。しかも冷蔵庫の中は、すっかすか。難題をクリアーする事は嫌いじゃないです。「非常食のレトルトカレーをアレンジをすれば1時間で出来るかも!」と。脳内BGMのBPMを一気に上げました。
大下さんの名曲 RUNNING SHOTの”shotgun mix"。
軸となるレトルトカレーは250gを1袋。ちょっとクセの強い辛さがあるので、それをどうやって抑えるかが今日のポイントです。ちなみに1袋で2人前作ります。
タイムリミットは1時間。
爆弾処理をする鷹山さんの姿がチラつきました。
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新玉ねぎと昨晩の残りのシーチキンをクミンやハーブと一緒にじっくり炒め、料理酒と少量の醤油、ニンニクで下味を。
<2>
いい感じになってきたら、水と牛乳を入れてさらに10分程度煮込む。さらになんとなくいい感じになってきたら、お好み焼き用のソース、トマトケチャップ、甘海老ソース、極少量のインスタントコーヒーなどを入れてさらに15分程度煮込む。
<3>
クセの強いレトルトカレーを入れてさらに煮込みつつ、ヨーグルト、粉チーズ、コリアンダー、家と庭のスパイス(スパイスmix A)などを入れて味を調整しつつ煮込み続ける。
<4>
最後に擦り下ろした大量の生姜と残っていた小松菜1束を入れて・・約1時間、ベースのカレーが完成。
<5>
目玉焼きにも家と庭のスパイス(スパイスmix A)をまぶして焼いて、ご飯にのせて・・カレーものせて完成!
ざっくりですが、こんな感じです。
クセの強い辛さは、牛乳、粉チーズ、ヨーグルトなどで緩和しました。
手前味噌ですが大成功。
Yさんも喜んでくれましたし、初めてトライしたこの時短”追い込みカレー”でしたが今後も使えます。
”料理もレイヤー、音楽で言うところのトラックダウン、バランスが重要。
L-Rだけじゃなく上下、手前と奥・・味を立体的にイメージする事”
数ヶ月前、こんな偉そうな事を語っていた私ですが、それを体現出来たような水曜日のお昼でした(苦笑)。追い込まれたからこそ生まれた料理。難題に対して「無理っす」と言ったらその時点で終わりです。
追い込まれて奇跡的に生まれるアイディアは、今までの経験と知識の発表会みたいなモノ。
この感覚は、DJ(LIVE)と同じです。
追い込まれて奇跡的に生まれるmixは、鳥肌モノです。・・そのゾーンには形容しがたい空間世界があります。
フォロアー0人ですが、ちょっとだけ真面目に書いてみました。