子どもの宿題の後まわしをじっと見守る親心。老婆心を殺してます。
#20230422-83
2023年4月22日(土)
土・日曜日と2日間、休日が続くと、ノコ(娘小4)の「後まわし」傾向が強くなる。
小学4年生になるが、ノコはまだ時間感覚がつかめていない。
私自身も子どもの頃、毎学期の目標が「時間を上手に使う」ばかりだったのでーーもっともらしく、便利だったというのもあるが、やはり時間配分が苦手だったーー時間というものは厄介なのかもしれない。
4年生になり、宿題の量が増えた。
学校は音読、漢字ドリル、計算ドリルは定番のままだが、それに自主学習が加わった。3年生のときから時折登場していたが、4年生になって自主学習も定番宿題になった。
習い事の学習塾は、毎日計算3分、書き取り2分の宿題がある。毎日だが、時間制限があるのでやりだせば、5分で終わる。振り返りも不要だった。
だが、4年生になった途端、増えた。毎日の計算3分のほかに、次週までに取り組む算数、国語、言葉調べに発想問題の4つだ。見通しが甘いノコにとっては毎日の計算3分の宿題より、この1週間以内にやる宿題が「いつやるか」でつまずいている。
紙に2日分の時間の表を作成。
色別の付箋紙に宿題をはじめ、食事や身支度などの日常で「やるべきこと」を書く。食事や入浴と時間が決まっている付箋紙は私が貼り、宿題の付箋紙はノコに考えて貼るようにいった。
済んだら「できた!」の用紙に付箋紙を移動させる。
土曜日の朝。
ノコは2日分、私が見てもよいバランスで付箋紙を配分した。
だが、時間を過ぎるにつれ、付箋紙が後ろの時間へ移動していく。
夜、「できた!」の用紙にある付箋紙は8枚。小学校の宿題「音読」、学習塾の宿題「計算3分」、習い事の「ピアノの練習」、それから「朝食」「昼食」「夕食」「おやつ」「歯磨き・洗顔・検温・髪結い」。
あとの付箋紙はぜーんぶ日曜日に移されていた。
ノコは1つ済ますごとにーーそれが食事であっても、「ちょっと休憩」と自室にこもり、ベッドの上で漫画を読んでいた。
次から次へとToDoをこなしていくのは、大人だってキツイ。途中、休憩を挟むことは構わない。そのほうが効率がいい場合もある。ノコも休憩を意識しているのだろう、キッチンタイマーをセットして読んでいる。
問題はタイマーが鳴っても休憩が終わらないことだ。
「ピピッ」の「ピ」で止めるほど、素早く手はタイマーを止めるのに漫画を閉じることはない。制止するものがなければ、1冊読み終えるまで休憩は続く。
今、ノコが一番心やすらぐ場所は、「パパがいなくて、ママだけがいる居間」と「自分の部屋」だという。
「パパがいなくて」は、ここ最近のことで、目に余るノコのやらなさにむーくん(夫)が痺れを切らして催促するからだ。「○○がまだ終わってないぞ」「○時までにはじめないとTVはお預けだぞ」と促しがあまりにもはじめないのでだんだんエスカレートしてくる。ノコのためではあるが、ノコにとっては「聞きたくない」「いわれたくない」ことのオンパレードだ。
「いわないママが別にやさしいわけじゃないんだけどな」と私は心のうちでつぶやく。
「見守る」しかないのだと自分にいい聞かせて、見守っているが、私だって心中穏やかなわけではない。
日曜日の夜遅くに慌てふためいたり、間に合わなくて週明けに学校で困るのはノコだ。
「困ったことになってほしくない」という老婆心を殺している。
心やすらぐ場所ができたのは喜ばしいが、さて、どうなることか。
乞うご期待!